3年A組短編集4 (ページ8)

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完ページ8

一颯は微笑んで会計へと向かった。

…何も飲んでないじゃんか。笑

なんて突っ込みながらも私は店長の元へ。

『失礼します。』

店長「どうした?」

『あの…今週中で辞める予定でしたが…』

店長「…わかってるよ。

彼氏に見つかったんだろ?笑」

『あれ、ご存知でした?』

店長「あれ見たらわかるよ笑

今日でやめたいんだろ?」

『は、はい。』

店長「いいぞ。

1ヶ月ちょい、おつかれさま。」

『1ヶ月間ありがとうございました。』

店長「これ、今までのバイト代とお礼」

『お、お礼!?』

店長「あぁ。

高校生なのによく頑張った。

しかも彼氏持ちで笑

あいつらに負けないぐらい輝いてたよ」

『ありがとうございます笑』

店長「彼氏と幸せにな」

『ありがとうございました。』

と深々とお辞儀をしてお店を出た。

『本当に待ってたんだ。』

「当たり前だろ…笑」

『やめてきたよ。』

「ありがとう。」

『なんでよ笑』

「もう、こんな水商売とかやるなよ?」

『んー』

「俺結構、心配したんだからな。」

『そうなの?』

「家に帰っても誰もいないし。

帰ってきてもすぐ寝るし。

…結構寂しかったんだからな」

なにそれ、かわいすぎない?笑

『ふふ笑』

「何笑ってんだよ」

『なんでもなーい!!

一颯、かわいいとこあるね笑』

「は、うるせーよ笑笑」

『あーお腹空いた!!帰ろ〜』

「転ぶからちゃんと前見ろよ。」

と笑いながら帰りました。

ちなみに。

誕生日プレゼントはちょっとお高めの

ペアネックレス買いました。

世界一幸せ者です。