隠し事.Hiiragi(リク) ページ47
私は彼氏である一颯に隠し事をしている
それは私が"妊娠"していること。
そして、妊娠"5ヶ月"ということ。
お腹も少しぽっこりしてきたし…
動いている気もする。
だから…バレるのも時間の問題だと思う。
でも、なかなか言い出せない。
私はいつもこんなことを考えながら
高校生活を過ごしている。
3年の4月、身体測定。
一気に増えたらバレるよね。
先生「山崎さーん体重計に乗ってくださーい。」
私はそっと乗った。
先生「あらぁ…ちょっと増えちゃったね〜」
『食べすぎたかな笑笑』
先生「まぁこのくらいが可愛いわよ。」
食べすぎとか嘘だけど。
逆に食欲落ちてる。
そして数ヶ月後、その結果が渡された。
柊「山崎」
『はい』
柊「放課後残ってくれ。話がある。」
『…はい。』
私はこの時、覚悟した。
絶対に…バレた。
_放課後_
私は一颯に言われた通り教室で待っていた。
里「誰か待ってんの?」
『うん。先生が話あるって。』
里「そっか…じゃ、先帰ってるわ」
『うん。じゃーね!』
里「おう。」
と里見は帰っていった。
するとすぐに一颯が入ってきた。
柊「遅れてすまない。」
『いえ。』
柊「なぜ残らせたかは分かるか?」
『いや…なんとなく。』
柊「そうか。…単刀直入に聞く。
…俺になにか隠してるよなぁ?」
やっぱり
『バレた?』
柊「最近おかしかったんだよなぁ
目を逸られる、避けられる
それに…体育も休んでるみたいだしな」
『それは…』
「俺に、言えないことなのか?」
『怒らない?』
「内容による。」
私は深呼吸をし、覚悟を決めて話し始めた
『実は…妊娠、してる。』
「やっぱり…」
やっぱりって…気づいてたんだ。
『妊娠…5ヶ月目です。』
その一言に一颯は目を見開いた。
「5ヶ月…?」
『うん。…ごめん。』
「ふざけるなよ…」
あぁ。私はここで捨てられる。
もう終わりだ。
「なんで、もっと早く言わなかったんだよ。
…ずっと、ずっと1人で抱え込んでたのか?」
『うん…』
「そんなこと、1人で抱えるな!
これは、俺にも責任がある!
だから、もっと俺を頼れ!」
『ごめんね…』
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作者名:夢 叶 | 作成日時:2019年2月18日 18時