3年A組短編集2 (ページ30)

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.完ページ30

ちょっとやりすぎたかな。笑

「それはごめん。…でも、それは空音だけじゃないよ。」

『え?』

すると空音はハッとしたような顔をした後

眉間にシワを寄せて。

多分だけど里見に言われたんだろう。

「…空音だって、里見と仲良く話しすぎじゃない?」

「そ、それは…」

空音は図星をつかれたような顔をして。

「俺より里見といる方が楽しそうだし…」

『それはない!!』

「え?」

空音は速攻で否定した。

しかも大きめの声出ビビった。

『里見は…蓮以外の男子では一番仲いいし、

楽しいっちゃ楽しいけど…』

「…」

里見大好きかよ。

『やっぱり蓮には気を使わなくていいし

一緒にいると安心するんだよね。

だから毎回好きだなぁって思うんだよね。

…って私何言ってんだろ。笑』

正直びっくりした。

空音がここまで思ってるの知らなかったから

「…空音」

『ん?』

「なんか、今の嬉しかった笑」

『え?』

「おれ、そんなに愛されてると思ってなかったから。」

おれは素直に伝えた。

「…これからは…さ、その…」

『ん?』

言いにくいな…

けど言わないと変わんない。

少し息を吐いて。

「ほかの男とあんま近距離で話して欲しくない
っていうか…。」

『うん…。』

「嫉妬でケンカとかしたくないし。」

『うん』

「それが原因で別れるとかもっとやだし。」

『うん。』

「うん。」

あ、これで終わりなんだけどなぁ…笑

しばらく沈黙が続いたかと思ったが…

「『ﾌﾌ笑…アハハ笑』」

沈黙に耐えられなくて笑ってしまった。笑

それから理由もなく笑いあって。

「なんか…さっきの嫉妬ばかみたいだな。笑」

『たしかに笑』

「仲直りに…」

『プリ撮ろ!』

「言うと思った。笑」

『それから…』

「クレープでしょ?」

『れーん!わかってんじゃん！笑』

なんてつついてくる。笑

「当たり前だろ?…彼氏やってんだから」

そういうと空音は心臓に手を当てて

『ねぇ、今のもう1回言って?』

「今の?…なんだっけ」

おれはわざと分からないフリした。

『その顔絶対分かってるよね!?』

「わかんないなぁ〜…?笑」

その後で涼音達が「あれがバカップルじゃね」って馬鹿にしてたのは知るまでもない。

これにて。jealousyは完結を迎えた。

笑笑笑笑