3年A組短編集2 (ページ14)

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『どうしたの?』

と私は雄大に問いかけた。

「それ、誰の」

雄大は私が着てるジャージに目を移した。

あれ、これさっきも聞かれたよね?

みんなどーしちゃったのよ。

『あぁこれ?…これは真壁のだけど?』

そういうと顔をしかめだした。

『ん?』

「なんで真壁なんだよ」

『なんでって言われても…笑』

いや…なんでって言われても…ねぇ笑笑

『近くにいたから?』

私は思ったことを言った

「近くにいたから借りたの?

彼氏の俺がいるのに?

おかしいだろ…」

え、まってなんで不機嫌なのよぉぉぉ!!

『え、まてなんでそんなカリカリしてんの!?』

「はぁ?…そりゃなるだろ!」

えぇ…そんなぁ?

ほんとにわからんねん…

「なんで俺に言わなかったんだよ」

『だってその時いなかったし…』

「呼んでくれれば行った。」

と強い口調でいってきた。

なによなによぉ!!

『…めんどくさい』

あ、いっちゃった。

と思った時にはもう遅くて。

「は、めんどくさいってなんだよ。

もういいわ。好きにしろ。

そんなに真壁がいいならあいつと付き合えよ」

といって競技に戻ってしまった。

『…なんで…

…なにがダメだったの?』

と呟いたのを最後に気を失ってしまった。

.

.

.
目を覚ますと視界は真っ白だった

『あ…れ?』

手に違和感があると思い見てみると…

『へっ…雄大?』

そこにはさっきまでカリカリしていた雄大が。

「んん…あ、起きたのか」

『う…うん。』

「…さっきは怒鳴ったりしてごめん。」

と頭を下げてきた。

『いや…でもなんで?』

「…嫉妬した。」

え、嫉妬?

「俺とつきあってるのになんで真壁?って」

『真壁に嫉妬したの?』

「…それで真壁の方が好きなのかなとか

考えちゃったり。」

そんなことないよ。

『真壁をすきになることはないかな笑』

「それはわかんないだろ」

『いや、分かる。』

「なんで?」

『だって私結構…雄大のこと好きだし。』

そういうと目を見開く雄大

『雄大を超える存在は現れないって思ってるくらいだからね?笑笑』

「空音…。」

あれ、なんかうるうるしてない???

『でも、今日のことは謝る。ごめんね』

「これからはあんまり嫉妬させんなよ。

あと…今度からは俺にいって。」

『はいはい笑』