【アイナナ】短編ストーリー (ページ4)

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#四葉環　『クラスメイトで友達で』ページ4

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「四葉～、仕事も大変なのはわかるけど寝るなよ～」

「あーい…」

あーあ、今日も叱られてる。

なんて思いながら見ていると怒られた張本人と目が合う。

私はどんまい、と笑って目を逸らした。

彼は今人気のアイドルグループ、IDOLISH7とMEZZO"の四葉環。

私のクラスメイトで、友達だ。

そのうえ、私の初恋の相手ときた。

アイドルになる前から結構長く好きだった。

本人に言う気なんてさらさらないけど。

「なあAさ、俺のこと好きなん？」

それは昼休み、屋上で弁当を食べているときだった。

私は驚き、半分以上残ったままの弁当を膝から落としそうになる。

「なっ、なんで…」

「クラスの女子が言ってた。で、マジなん？」

「え、っと…」

環はまっすぐな目でじっと私を見つめてくる。

くそ、言ったやつゆるさん…

なんて考えながらも私は環の視線に負けて、うなずいた。

「おぉ、じゃあ俺らりょーおもいってやつ？」

「…は？」

私は耳を疑った。

私と環が両想い？うそうそ、だって環はアイドル…

そう思いながら環を見ると少し頬を赤らめて嬉しそうに笑っていた。

その笑顔に、私の思考は働かなくなる。

「あ、でもそーちゃんに知られるとまたなんか言われそー」

嬉しそうに相方の名前まで出す環に何も言えなくなっていると、環は私に人差し指を立ててくる。

「よし、俺らだけのナイショな」

「…ぅん」

私は絞り出すような声で返事をした。

そのあとすぐに用事を終わらせた一織が来たが、私は我に返りずっと緊張していた。