お天気人間 ページ20
……なんでだろう。
私だってロビンさんと同じ空間にいるから寒いはずなのに。
でも、私は全く寒さを感じていない。
まるで何か透明な膜に寒さを塞がれているような……。
「……もしかして、ウェザウェザの実を食べたからかしら。」
『ウェザウェザの実？』
「ええ。ウェザウェザの実は天気を操る実。だから、天気を操るあなたの体は、天気の影響を受けないのかもしれないわ。」
なるほど……そう考えると納得がいくね。
ナノハナに到着したときも、周りの人は暑そうにしてたのに私は全然暑くなかったもん。
ということは私の体は天候に対応できる便利な体に進化したという訳だ！
わーいわーい!!!
後でお父さんに自慢しよーっと。
「天気の影響を受けないということは、紫外線も平気なのかしら……羨ましいわ。」
『えへへ、そうですか？……でも、お父さんも天気の影響を受けないんでしょ？』
私がそう言うと、ロビンさんはキョトンとして私とお父さんを交互に見て首をかしげた。
あれ、私なんか変な事言っちゃいました？と思いながら、私は冷や汗をだらだらと流す。
『え、……だって、お父さん砂漠なのにくっそ暑そうな格好してるし。』
砂漠地帯なのに分厚いロングコートを羽織ってるし、もしかして私と同じ天気の影響を受けない体なのかなと思っていたんだけど……。
「サーはスナスナの実の砂人間よ。だから暑さも寒さも感じるはずなのだけれど……。」
『え、じゃあこのくっっそ暑そうな格好は……』
私がお父さんを恐る恐る指差すとロビンさんは一呼吸置いて眉ひとつ動かさず無慈悲にこう告げる。
「良く言えばおしゃれ、悪く言えば変人よ。」
『そっか、変人なんだ。』
「おいおいそこは否定する所だろ」
寝ているはずのお父さんがガバッと顔をあげて鋭い眼差しでこちらを睨んできた。
顔には血管が浮かんでいて、かなり怒っている様子。
『あ、変人だ。』
だけど私はそんな事に動じず、冷静にそう言い放った。
すると、お父さんの右手が私の顔に伸びてきて、顔面をぐっと掴まれる。
「そんなに枯らされてェとはな」
『あ、ごめんなさい。ジョークですジョーク。』
あはは……とひきつった笑いをあげると、舌打ちしながらもお父さんは手を離してくれた。
今年初の生命の危機を感じた。
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清雅。(プロフ) - あめ。さん» ありがとうございます!!!お父さん感のある鰐さんを表現するのにかなり苦労したので、そう言ってくださるととても嬉しいです！これからも体に気をつけて更新していきます！ (2019年9月25日 23時) (
レス) id: 54a20fa017 (このIDを非表示/違反報告)
あめ。 - 意外と鰐さんがちゃんとお父さんしてて笑いましたw面白いですね！体に気をつけて頑張ってください！ (2019年9月23日 21時) (レス) id: 889e95be0e (このIDを非表示/違反報告)
清雅。(プロフ) - マリン さん» ありがとうございます!!!更新頑張ります(*^-^) (2019年9月7日 18時) (レス) id: 54a20fa017 (このIDを非表示/違反報告)
マリン - 初めまして！面白いです！更新頑張ってください！ (2019年9月7日 9時) (レス) id: 6f6628a406 (このIDを非表示/違反報告)
清雅。(プロフ) - 夏ノさん» ありがとうございます！最近忙しくて更新出来ない時もありますが、出来る限り頑張っていこうと思います!!! (2019年9月1日 22時) (レス) id: 54a20fa017 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：清雅。 | 作成日時：2019年8月10日 2時
