四十四, ページ47
沖田は暫くその状況を唖然として見ていたがすぐに霧瀬をみた
土方はすでに霧瀬を縛るロープを切っていた
沖田「大丈夫かィ?」
沖田が肩を揺らすとゆっくりと焦点が定まり沖田の目をとらえた
霧瀬「…ん」
沖田「もう大丈夫でィ」
土方は口を縛っていた手拭いを外す
土方「悪いがもう少し手と手の間を広げてくれるか?」
土方はロープを刀で切ろうとしたが
手がくっつきすぎていて
このままでは手ごと切り落としてしまうようだ
しかし、霧瀬の手は離れなかった
不審に思って土方は刀を置くと霧瀬の前に回った
霧瀬「…なんか…痺れて力が入らない…」
霧瀬は小さくそういうと俯いた
その唇はわずかに震えているようだった
沖田「霧瀬?」
霧瀬「…ふ…ハァ…ハァ…」
二人が顔を覗き込むと
霧瀬は肩を上下させて呼吸し、目をかたく閉じて、尋常ではない量の冷や汗をかいていた
土方「おい大丈夫か?」
土方は慌てて霧瀬の背中をさすった
沖田「土方さん、切ってくだせぇ」
沖田が霧瀬の手を掴み刀が当たらないように離しているのを見て土方はすぐに刀を拾いロープを切った
ロープがパサっと床に落ちた時
突如、くつくつと嘉六の笑い声がひびいた
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優奈(プロフ) - 嬉しいコメントありがとうございます!これからも頑張りますので引き続き読んでくださると嬉しいです! (2019年8月31日 23時) (レス) id: 29f34bbc47 (このIDを非表示/違反報告)
あこや - わからない言葉とか意味もかいてくれててすごく読みやすいです!しかも面白い!応援してます! (2019年8月30日 23時) (レス) id: f395ea8d26 (このIDを非表示/違反報告)
優奈(プロフ) - ありがとうございます!めちゃくちゃ頑張れます!! (2019年7月21日 0時) (レス) id: 29f34bbc47 (このIDを非表示/違反報告)
歌波 - すばらしい。コレからも気張りや〜、応援しとるで〜 (2019年7月20日 20時) (レス) id: b72e644e8b (このIDを非表示/違反報告)
優奈(プロフ) - ありがとうございます!更新頑張りますので引き続き見ていただけると嬉しいです! (2019年7月20日 1時) (レス) id: 29f34bbc47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優奈 | 作成日時:2019年7月16日 2時