真実 ページ10
「ひっ…い、いや…」
蘭 大丈夫。俺に身を任せて…
蘭がさぁ見ようとする時に"カチャ"と銃の音が聞こえた。
マイキー おい。何してんだ？テメェら。
そこにはいつも無表情なのに初めてキレ顔を見せているマイキーがいた。
「ま、マイキー…」
マイキー おい。どけ蘭。Aに触んじゃねえ。…怖かったなA。ごめんな。
「ううん…大丈夫…だよ。」
マイキー 三途。Aを別室に移動させろ。俺たちの声が聞こえない位の所にな。終わったら戻ってこい。
春千代 はい。
三途がまだ恐怖で目が潤んでいるAの車椅子を押しながら出来るだけ遠くの部屋に移動させる。
マイキー …さて、どういう事だ？蘭。
蘭 …三途が女と一緒に暮らすって聞いた。
マイキー ああ。で、何でAに迫ってた事について聞いてんだよ。
蘭 それは三途がA ちゃんはハニトラでマイキーを騙そうとしてるんじゃないかって疑ってだったら確かめるかってなって…
マイキー それで、Aの体を好き勝手に触ろうとしたのか。…お前は俺の言うことが信じられねぇのか？
蘭 いや、マイキーが女を連れてくるなんて珍しくて…
マイキー …Aは俺の幼馴染でハニトラじゃない。寧ろ純粋だ。
春千代 マイキー。移動させました。
マイキー …丁度いい。お前らに言っておくがAに手を出したらいくら幹部連中でも容赦なく殺すからな。
「「「はい。」」」
マイキー これから俺は仕事がある。Aをお前らに任せるかは信用しているからだ。お前らも仕事に戻れ。三途はAの側にいろ。ある程度たったら足のリハビリをしろ。…襲うなよ。
春千代 …わかりました。
マイキー 解散だ。
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作者名：曼珠沙華 | 作成日時：2021年9月11日 21時
