私のお友達 (ページ14)

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水曜日ページ14

俺はずっとAの事が好きだった。

けど、Aは…Aは…

俺の事を恋愛対象としてみてくれなかった。

小さい頃大事故にあったAは奇跡的に目立った外傷は無かった。その代わり両親が死んだ。

その時のAはとても弱っていた。だから俺が守らないと、そう思っていたから毎日のように病院に通った。そのおかげでAは元気になっていった。

エマと笑顔で楽しそうに笑うAを見ていると心臓の鼓動が大きくなる。

そばに居たい。

ずっと隣に居たい。

そう思って意を決してAに告白した。

でも、Aは

「もう！マイキーったら！最近読んだ漫画の影響？」

ってハハハと笑った。

あれから何度言ってもダメだった。

だから、側にいるだけにした。

あれから何十年経っただろう。

転院したらしくもうAとは会えなくなっていた。

でも、見つけた。運命だ。

もう、昔みたいにヘマはしない。

絶対に。

今隣でAは寝ている。スゥ、スゥと規則正しい音を立てている。

白い肌には傷一つない。

穢れている俺とは違う。

でも、逃がさない。離さない。

マイキー …ゆっくり休め。A。

ぷっくり膨らんだ柔らかい唇に俺の唇が重なる。

マイキーじゃあ、仕事に戻るから。

そう言い俺は部屋を出た。

最後、Aの発した言葉はマイキーには届かなかった。

「…私も、大好きだよ。だから、ごめんね。マイキー」

私はその日、特に何もせず過ごした。