人魚と双子�� ページ17
ﾌﾟﾊｯ
星がチラチラ見え隠れし
西日は少しだけ水平線から顔を出す。
そらは紺色と雲の灰色で覆い尽くされ
もうすぐ来る夜を海から少し顔を出して眺めていた
深い深い海の底にある人魚の国に
今、姫はいない。
私は新しい世界に少しだけ手を伸ばした。
時間がどんどん過ぎていく。
遠くに見える船
街並みの明かりは少ない。
ここから離れた所はかなり明るい。
私は初めての【反抗】に心が大きくなっていた
海の上に顔を出す。
それだけでも十分に人魚の掟に逆らっているから
今まで幾度となく
「私は何故姫なのか」
という自問を繰り返してきた。
一族の中で1番能力が高い。
それも相まって私の【姫】としての価値は
どの歴代の姫たちより
【重く】【強く】重圧としてのしかかってくる
使えてくれている者も
表面だけ友達になっている者も
影で言っているのはわかっている。
『力があるって素晴らしい』
『姫なうえに力まで持っていて羨ましい』
『姫に優しくしておけば自分に有利』
皆、知ってた？
私は心が読めるの。
硬い殻で守り続けてきた。
自分の心も、体裁も、地位も。
唯一信じられるのは
自分と
未だに自分が感じたことのない
味わったことのない世界。
それだけだった。
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kafu(プロフ) - 看護学生大変ですよね、凄いです！更新楽しみにしてます (2022年6月26日 17時) (
レス) @page22 id: e8c3f18d4d (このIDを非表示/違反報告)
天音(プロフ) - maeさん» コメントありがとうございます！なかなか更新できないで申し訳ないですが、いい作品になるように頑張ります！ (2017年10月1日 13時) (レス) id: 1418814bda (このIDを非表示/違反報告)
mae - 面白いです！更新ファイティン！ (2017年10月1日 11時) (レス) id: 2ff28a585b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天音 | 作成日時：2017年6月12日 18時
