Aqua~TH&JM~

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カーテンの隙間から朝陽が差す


韓国イチの高級マンションの最上階


一番値が張る豪華な部屋。





このだだっ広い部屋の中には







キングサイズのベッドが二つ。






片方は白。

もう一つは黒。





そして






気だるげに本を読む男。

無表情で人形を眺める男。


同じ年齢、同じ性別、同じ誕生日の二人の男






それぞれの座るベッドの中央には







大きな大きな《美しい人魚の絵》が1枚。







二つのベッドの向かいには
《一部屋入る程の大きさもある水槽》


その水槽に生き物の気配は無い。
ただそこにあるのみ。



それ以外には何も無い。

ほぼ白と黒の部屋。





普通、少し…
いや、かなり異質な空間だろう。








暫くしてカーテンが完全に開き
部屋が明るくなると



二人の男は





TH「おはよう。俺。」



JM「おはよう。俺。」



顔を見ることは無い。


言わなくても十分すぎるほど分かっている。









そして







幼い頃に2人で描いた《ただ1人の人魚》









TH JM『おはよう。俺達のお姫様。』









ふたりの1日はこれから始まる。

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