#8 死んだ魚の目 ページ8
ーグルッペンsideー
これはまた個性的な幹部が来たようだ
特に気になったのは死んだ魚の目をした男
『……』
周りがこんなにわちゃわちゃしているのに一切喋らない
兄のリンドウと……正反対だ
ri「あ、Aですか?」
gr「うぉ……」
思わず体が跳ねる
ri「元々なんで、大丈夫ですよ」
gr「そうか……」
そして妙に引っかかるのは、リンドウのあの言葉
"ri「こいつ、人と話すの嫌いなんですよ」"
苦手……まぁ、話せないこともないということか
gr「A……だったな」
『……』
声をかけると、何故か睨みつけてきた
なるほど、そういうことか
gr「いや……特に用はないんだが。もう少し彼らと交流してきたらどうだ」
『大丈夫です』
gr「……」
『……』
……会話が続かない
しかも、返事をするとき彼は不満そうに目を逸らすから
なんだろう……気を使う
gr「そうか……」
ただ、突っ立っているだけだとな……
少しその場を離れて、彼の様子を伺った
ht「A君」
『はい』
os「俺はオスマンな」
ht「ひとらんらん。ひとらんとか……らんらんって呼んでね」
『はい』
また沈黙
外交官のオスマンでも無理か……
ri「A、おいで」
彼はそそくさと兄の方へ行ってしまった
やはり何かが引っかかる……
彼はそれから一言も発することなく、つかの間の交流を受け流した
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ー貴方sideー
「どうだ」
『二人とも侵入成功しました』
「どこの部隊なんだ?」
『部隊は分かりません。しかし、幹部に』
「さすがだ」
兄にインカムを渡す
今は丑三つ時。真夜中のため、他の人はいない
とりあえず今は報告の時間だ
『……』
彼らは頑張って話しかけてくれていたが仕方ない
俺は人と話すとき、緊張して目を細めるから
睨んでるように思われただろう
『……兄貴』
ri「……ん?」
連絡が終わったタイミングで、話しかける
『俺の_______________』
ri「うん」
……やっぱ、やめとこ
『なんでもない』
ri「……そっか」
兄も母さんも父さんも、俺が知らないことを望んでる
ふいに知ってしまったとはいえ、軽々しく口に出来ない
ri「ちゃんと、悩みは言えよ?」
『分かった』
今はまだ、知らないフリをしよう
何回目のセリフだったかな……
もう何年も前から押しとどめているこの疑問
『おやすみ、兄貴』
ri「おやすみ、A」
_______________"俺の本当の
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ゆな - 私は話す専門だと思う………多分話す専門だと思う!話す人がいたら聞くんですけどね自分語彙力ないんでwでも文書くのは好きっていうねw字も書くの汚いのにwどうしたら綺麗に書けるん?分からん^ら^ (2020年5月26日 9時) (レス) id: 701acce8ac (このIDを非表示/違反報告)
創造神の秘密基地(プロフ) - かなでさん» 私も他の人の作品に興味を持って……そしたらちょっと多かったジャンルだったんですよ。もしかしたら人気あるかな〜、と思ったら……人気でしたね(´˘`*) (2020年5月26日 7時) (レス) id: 090ddc2762 (このIDを非表示/違反報告)
創造神の秘密基地(プロフ) - ゆなさん» が、ガチャみたいですね……wいつも聞き専で、あまり自分のことは話さない(話せない)ので ……(´;ω;`) (2020年5月26日 7時) (レス) id: 090ddc2762 (このIDを非表示/違反報告)
かなで - すみません、今すっげぇ気になってるんすけどびーのえる?創造神さん、手出したんすか、、、私もともとそれ好きなんすよ(なんの報告?) (2020年5月25日 23時) (レス) id: 3675f63a4b (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - おぉ!激レアでたぁ!yea!← 「わたくしってなんか良いよね!」 (2020年5月25日 16時) (レス) id: 701acce8ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:創造神の秘密基地 | 作成日時:2020年5月5日 18時