【男主】主 役 と 悪 役【wrwrd】

#5 試験(第三) ページ5

ー貴方sideー

俺の相手は第一試験で出会った、あの緑パーカー
ゾムと言う名前で、どうやらこの我々国の最大戦力らしい
相手は選べない……周りの客は俺を哀れな目で見た

"勝てるわけない……"

"運が悪い"

別に勝てなくてもいい
ただ……軍に入ればそれでいい

第三試験は共に同時に開始する

ちなみに兄貴は鬱先生とかいう男
紫ヘルメットはコネシマ
瓶底メガネはひとらんらん

……それにしてもまぁ、個性的な名前だ


zm｢余所見して……そんな余裕ぶっこいとると殺られてまうよ〜w｣


煽りは反応したら負け
めんどくさいし

武器は全員同じ
投げナイフ三本
拳銃二丁
あとは……まぁ、そんくらいかな

勝利条件は相手を場外に吹っ飛ばすか
どうみても勝てねぇみたいな状況にするか
戦闘不能、かつギブアップさせればいい


｢両者位置について｣


_______________ﾋﾟｰｯ


本日三度目の開始の合図
しかし、さすが武力一位の我々国の幹部様だ
空を切るようにこちらに迫ってきた

でも、こちらもA国を背負ってここまで来ている
これに反応出来ないようでは、俺らも任されていないから

ｶｷﾝ

刃と刃がぶつかり、火花が飛ぶ
すかさず蹴りを入れられるも、何とか踏ん張り
俺はゾムに向かって駆け出した


zm｢やるやん……w｣


そちらも……なんて言わない
なんだか隙を見せてしまいそうで

目前まで来たところで、ナイフを振りかざされる
……伊達に任務こなしてないんだよ

姿勢を低くしてナイフを避ける
懐に入り、そして

ｺﾞﾝｯ


zm｢あ"ぃ……ｯ｣


押し倒した
彼の首には俺のナイフ
予想外だったのか受身をとっておらず、頭を打ってしまったよう

彼はすぐさま、医務室に運ばれた


｢勝者、２０５８｣


___________勝った

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どうやら兄貴の方も勝ったらしい
しかも圧倒的に

さすが……いや、当たり前か
兄貴は昔から強かった

泣き虫だった俺の、ずっとずっと前を歩いて


ri｢やっぱりか｣

『兄貴……』

ri｢あんま煙草吸いすぎんなよ｣

『……うん』


さっきから生返事しか出来ないな
てか朝からめっちゃ頭痛い


〜第三試験突破〜

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宿に戻り、明後日を待つ
結果は明後日

国かはメールが送られてくるから
そこに受かったか、受かってないかが書かれている

まず第一で落ちたヤツは無いだろうな

心の中で嘲笑しながら、ゆっくりと瞼を閉じた






_______________｢"お兄ちゃん"｣

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