お 兄 ち ゃ ん 6【東京リベンジャーズ】

第246話 ページ7

said Hanagaki






できた傷口は沁みるほど痛ぇ。






けど、Aちゃんにできた心の傷の方がよっぽど痛ぇはずだ。






だからこんなの、どうってことない。






稀「和解だ。東卍と天竺の合併！！どっちが上か下かはナシ！チーム名は東京卍會！！どうだ、悪くねぇ提案だろ！？」







御託を並べる稀咲に俺は殴り返した。








花「稀咲！てめぇの腐った脳ミソ叩き直してやるよ！！



立てよ稀咲。…和解なんてする気はねぇぞ」








怒りの頂点を達し、稀咲を見下ろしてそう言う。





稀「なんでテメェはそこまで俺に固執する？」








そんな俺に対して稀咲はそう聞いてきた。







固執する理由？






そんなの…






花「なんでドラケンくんみたいな人が人を殺したのか…俺には分からなかった。」






“ド「もう一度人生をやり直せるなら一つだけやんなきゃ行けねぇことがある。…稀咲を殺す！」”







花「未来でそう語った」









稀咲は俺が言ったことに対して訳が分からないとでも言いたげな表情をしていたがそんな仕草でさえ俺の怒りは昂った。







花「うおおお！！」







次第に感情は行動へと移りだして拳を構えて稀咲に殴りかかりに行った。









ドッ







前に出した俺の拳は稀咲には当たらない。







それもそうだ。







イザナが庇ったのだから。







花「邪魔すんなイザナ！！」





イ「どいてろ稀咲。全員まとめて俺が殺してやる。」







ニヤッと笑みを浮かべたイザナはみんなをゾクッとさせるようだった。







けど、俺にはそんなのどうってことない。







花「させねぇよバカヤロー！」







ゴッ






イザナは足蹴りで俺を軽々と吹っ飛ばす。






イ「ナメんなカス……！」








顔も、お腹も、足も、痛ぇ。








それでも起き上がって立ち向かわないと！











今なら分かるよドラケンくん。






花「うおおお！！」








君が死刑囚になったのは、







エマちゃんの仇を取りに行ったからだって。








ガッ


ズザァァ






ちゃんと理由があるからなんだって！！









切れる息で何度も呼吸を整えてまた、立ち上がる。







カクちゃんが立つなと言っても、Aちゃんが首を振ってダメだと言っても。








イ「しつけーヤローだ」






花「テメェらがマイキーくんを狂わした！！」







だから…









花「俺がマイキーくんを守るんだ！！！！」

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