検索窓
今日:8 hit、昨日:20 hit、合計:136,099 hit

第285話 ページ46

said Sano






万「……あ、今日って半日卒業式の練習じゃね?」





ド「今頃かよ……」






そーいや今日は昼から行こうってなったのはこれがあるからじゃん。







Aの事考えてたから忘れてた、と後悔する俺にケンちんは呆れていた。







ま、仕方ねぇよな。





恋は盲目って言うし、うん。俺は悪くねぇし。









渋々体育館へ向かい、少し覗こうとすると先生(ひーちゃん)と華弥と男の声が聞こえてくる。






それほど近くにいるわけじゃねぇから耳を済ましながら近づくとそれは耳を疑う話だった。








「大西くんは分からないけど小鳥遊さんは今日から来てるはず…



練習が始まるまでもう暫く待ってみて、それでも来なかったら先生探してくるね。」











____は?







万「…なんで、Aがいねぇの?」











気がつけば声が出ていた。







……だっておかしいだろ。










真面目の中の真面目を貫いているAが、こんな面倒な練習でも力を入れてするのにいないなんて。









華「マイキー?……あなた来てたの?」








万「んな事はどーでもいいんだよ。



Aがいねぇってどーゆーことって聞いてんの?」








体調を崩したのならまた別の話。





でもあいつは滅多に風邪を引かない。









今日来ていないのならまた別の話。






でもあいつは来ている。










だから尚更おかしいんだよ。









華「わかんないよ私だって。朝は出会ったのに…」






万「ちゃんとここには来たんだな。




……ケンちん俺探してくる。」







ド「…早く見つけろよ」











そうと決まれば俺は土足のまま校舎の中へと走って行った。





…土足のまま。







だって脱ぐのが面倒じゃん。







…特別嫌な予感とかはなかった。




でも、不思議だなって思っただけで…












万「…クソッ」










……違ぇだろ。








言い訳するな。









俺は早くあいつに会いたいだけだ。







会って、謝って、話を聞いて、誤解を解いて、前みたいな関係に戻りたいんだろ。









だから今日、朝っぱらから来たんだろ。








万「何処だよっ……」







校舎が2つあるから、まずは体育館から近い北校舎を1回から4階まで一つ一つ教室を見て回った。




それでもいなくて南校舎の3階まで探したがそれでもいなかった。




だから残るは……



















4階の音楽室。

第286話→←第284話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (171 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
943人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

モチモチ(プロフ) - シオンさん» お楽しみに〜って感じですね! (2022年7月16日 21時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - モチモチさん» 絶対出番ありでしょう〜〜(*゚∀゚*)そこで飛び蹴り〜〜 (2022年7月15日 17時) (レス) @page48 id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ(プロフ) - マイキー出番あり……かも???笑 (2022年7月12日 19時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - マイキーはよ〜〜助けてやって〜〜 (2022年7月11日 22時) (レス) @page45 id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ(プロフ) - 沙耶さん» ハッピーエンドになります!させます!!笑 はい、ありがとうございますっ☆ (2022年7月11日 22時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:モチモチ | 作成日時:2022年5月21日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。