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第244話 ページ5

イ「何してる鶴蝶、早くトドメをさせ。それにA。お前は邪魔だ、どけよ」







黒川さんにそう命令されるが、私は武道くんを庇うかのように立ちはだかった。






『いやっ…!』





イ「…はぁ?」








何か響くものがあったんだ思う。








武道くんを見ると、なんだか見えていなかった部分が見えてくるような気がしてきて。





ほんの少しの勇気を分けてくれた。








花「…鶴ちゃんじゃ俺には勝てねぇよ。」






後ろからそんな声が聞こえる。






花「目ェ見りゃあわかる。負けらんねぇって覚悟がねぇ…」








『っ…武道くん、それ以上無茶したら…!』








武道くんの方を振り返って、そう言うとカチャっと言う音ともに頭になにか硬いものを押し付けられる感覚。









稀「じゃあ、てめぇにはあんのか?たけみっち。



その「死んでも負けらんねぇって覚悟」がよぉ!」









九「銃!?」







『…ぇ?』







じゅう?





じゅうってあの?






警察官とかが持ってる?









鶴「おい!なんだよソレ…ガキの喧嘩だろ!?」








鶴蝶さんがそう言った途端、私の顔は一気に青ざめた。






死というものを改めて実感するのは鳥肌が立つものだ。







怖くなってしまった。








花「撃つ相手が違ぇだろーが…撃ちたきゃ俺を撃てよ稀咲!!」







稀「…撃つ相手を決めるのは俺にある。都合が悪くなりゃあ下手に出ないことをオススメするな。」







九「てめぇ…!やることが汚ぇんだよ!!Aを返せ!!」






稀「断る。元々コイツは俺の遊び道具でもあるからなぁ??」








未だ銃を頭に突き付けられて私は身動きすら出来ない。








花「女の子相手に武器でしか対抗出来ないお前は、いつまで経っても俺に勝つことはねぇ!」








不意に、武道くんが放った言葉。






気に触ったのか稀咲さんは銃の標的を私から武道くんへと変えた。






半「お前はこっちな?」




『っ…』






その瞬間を半間さんは逃さなくて、私の首根っこを力強く握って、少し遠ざけた。






手があれば抵抗出来たけど、後ろで拘束されているし、解放されたところで左手は使い物にならない。







自分が無力な人間であることを恨らんだ。










ーーーードン









『っ!?…武道くん!!!』

















私がもっとしっかりしていれば、君は…








こんな目には遭わなかったのに。

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モチモチ(プロフ) - シオンさん» お楽しみに〜って感じですね! (2022年7月16日 21時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - モチモチさん» 絶対出番ありでしょう〜〜(*゚∀゚*)そこで飛び蹴り〜〜 (2022年7月15日 17時) (レス) @page48 id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ(プロフ) - マイキー出番あり……かも???笑 (2022年7月12日 19時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - マイキーはよ〜〜助けてやって〜〜 (2022年7月11日 22時) (レス) @page45 id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ(プロフ) - 沙耶さん» ハッピーエンドになります!させます!!笑 はい、ありがとうございますっ☆ (2022年7月11日 22時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モチモチ | 作成日時:2022年5月21日 21時

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