お兄ちゃん 6【東京リベンジャーズ】 (ページ30)

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第269話ページ30

母「また目を覚ましたら連絡させてもらうから。お父さん、華弥ちゃんをお願いね」

父「あぁ」

華「…お願いします、」

その後、私はAのお父さんに送って貰う事になった。

車の中では一言も話すことなくただ長い時間だけが過ぎていった。

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華「…ただいま。」

「んお、かやっぺ！？こんな夜遅くまで何してたの！？心配してたんだけど！！」

「ケン坊よりも遅いって一体何が…」

「怪我とかしてない！？」

帰ってきてからの質問の嵐は凄かった。

けど、みんな口々に言うのが“心配してた”。

ド「…そっとしておいてやれよ。」

「あ、ケン坊。」

騒がしくなったロビーに来たのはドラケンだった。

お風呂上がりなのか、少し髪の毛が湿っている。

軽く事情を説明してもらったあとは人だかりがだんだんと減って、2人きりに。

華「ありがと、」

ド「おー。

…あ、そうだ。俺明日朝からマイキーとエマんとこ行くけど、お前は？」

華「あー…学校が終わったらそのまま行くよ。」

…あ、でもAのとこも行きたいなとか思ったり。

華「…ねぇ、ドラケン。」

ド「あ？」

華「…家族ってやっぱり暖かいね。」

ド「は？」

私の言ったことに首を傾げたドラケンだったけど、それでもいいや。

華「私も普通の家庭で産まれてたら何か違ったりしてたかな？笑」

ド「辞めとけ、その人たちが可哀想だわ。」

華「うっわ、サイテー…」

結構私なりに真面目な話してたと思うんだけど。

軽くあしらわれたし。

ホントエマったらこいつのどこが好きなんだ？？

ーーーーポン

華「…ぇっ」

あのドラケンが頭ぽん……？？？？

え？

は？

ド「ま、俺とお前って家族みてぇなもんだろ。血が繋がってなくてもよ、寂しくなったらずっと傍にいてやんよ。」

華「っ！」

ド「んじゃ、早く寝ろよー」

そう言ってドラケンは自室へと戻って行った。

取り残された私はポツンとロビーに突っ立っている。

華「…ばーか。それじゃあエマが嫉妬するでしょ。」

とは言いつつも、そう言ってくれるドラケンに嬉しく思い、私も自分の部屋に入っていった。

その言葉、約束してよね？

ドラケン。