第250話 ページ11
イ「うるせぇ!!」
蘭「…俺らの負けだな。」
竜「…あぁ」
明らかに大将の動きが遅い。
もうボロボロなのは目に見えて分かった。
それでも大将は負けを認めたくなかったのか、何度もマイキーに抵抗し続けては殴られの繰り返し。
そして稀咲から銃を奪い取ってマイキーに向ける始末だ。
イ「喧嘩まで負けたら全部無くなっちまうだろ?
……ねぇ、母さん。」
『黒川さん辞めてくださいっ…!撃たないで…!!』
イ「黙れよ下僕が!!!」
大将の目はイっていた。
本気で撃つつもりなんだ。
花「銃なんて汚ぇぞイザナ!」
イ「喧嘩まで負けたら何もなくなっちまうんだよ…死ねよマイキー。」
万「撃てよイザナ。それでお前の気が済むんならな。」
でもマイキーはそんなの構わずだった。
竜「正気かよ…」
万「どうしたイザナ!?撃てよ!!撃ってみろ!!!」
カタカタと手を震わせながら銃を構え、撃つ。
そう思った瞬間。
バシッ
イ「!?」
蘭「マジかよ鶴蝶…」
兄ちゃんは鶴蝶のとった行動に驚いていた。
それは俺も同じ。
イ「鶴蝶…てめぇ何しやがる?」
鶴「イザナ…もういいだろ…?俺らの負けだ。」
それもそうだ。
鶴蝶が大将に逆らったからだ。
誰よりも忠誠心の強いあの鶴蝶が。
イ「下僕が王に意見すんのか?あ!?」
鶴「俺は…お前だけのために戦ってきた。
どんなにお前の思考が歪んでいようが構わねぇ。お前のためなら喜んで死んでやる。だからもうそんな醜態を晒すな。
お前の情けねぇ姿を見たくねぇんだよ!!」
息を切らしてそう言い終える鶴蝶。
だけど、大将に響くものは全くなかった。
それどころか…
イ「おい幹部共…何ボーっと見てやがんだよ。早く
あぁ…あと、そいつも」
そう言って指を指した方は、Aだった。
鶴「っ!イザナ!!!分かるだろ!?幹部共じゃあ、あの子に勝てても俺には勝てねぇ!!第一あの子は関係ないだろ!?」
咄嗟に鶴蝶はAを庇った。
蘭「…」
隣にいる兄ちゃんをちらっと見れば、下唇を噛み締め握られていた拳が僅かに震えていた。
そろそろ“限界”なんだろう。
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モチモチ(プロフ) - シオンさん» お楽しみに〜って感じですね! (2022年7月16日 21時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - モチモチさん» 絶対出番ありでしょう〜〜(*゚∀゚*)そこで飛び蹴り〜〜 (2022年7月15日 17時) (レス) @page48 id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ(プロフ) - マイキー出番あり……かも???笑 (2022年7月12日 19時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - マイキーはよ〜〜助けてやって〜〜 (2022年7月11日 22時) (レス) @page45 id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ(プロフ) - 沙耶さん» ハッピーエンドになります!させます!!笑 はい、ありがとうございますっ☆ (2022年7月11日 22時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モチモチ | 作成日時:2022年5月21日 21時