第196話 ページ6
万「ん、こっち」
『…お邪魔します』
学校を終えたあと、私は佐野くんの家に訪れていた。
着いたよ、と電話をしたらすぐ行くと言って出てきて部屋まで案内される。
『…龍宮寺、くん？』
部屋の中には龍宮寺くんもいて険しい顔をしていた。
『あ、の…』
万「大丈夫。そこ座って？」
『ぁ、うん…』
絶対、情報は回ってるよね…
大人しくソファに座れば佐野くんが話を切り出した。
万「体調は？」
『平気だよ。ごめんね、電話出れなくて…』
万「気にすんな！掛けすぎてケンちんに怒られたケド…
…で、A。何もされなかったか？」
誰にとは言われなかったが、おおよそ検討は着く。
天竺と接触した時のことだ。
『…なんかいつの間にか気を失っててね、気づいたらベッドの上だったんだ〜笑 不思議だよね』
万「ほんとに？」
『……ごめん、嘘』
きっと、華弥ちゃんが話したんだろう。
全てを悟ってしまった。
次はどう誤魔化そう？
俯く私に佐野くんは頭を撫でた。
万「…なんで嘘ついたの？」
『心配かけたくなかったから…』
最後まであなたの良い彼女でいたかったから。
仮面を被った私だけ見てて欲しかったから。
万「…三ツ谷が病院に運ばれて目を覚ました時、Aがいないのを聞いてさ、朝に電話したけどその後も何度も電話かけても出なかった。
その夜、華弥から珍しく電話がかかってきて“Aと灰谷兄弟の弟が一緒にいた”ってさ。
華弥もテンパってたから見間違えだろってその場は収めたけど、ホントのことが聞きたい。
そうなれば、本人に直接聞くのが早いだろ？
もうすぐ抗争も始まるから、ギクシャクしたままじゃ嫌だし。」
『怒って＿＿』
万「嘘ついたのは怒ってる。」
私が言い終える前に即答した。
頬を膨らませているのもあるからまあまあ怒っているのだろう。
『…気を失ったのは本当。
けど、灰谷兄弟の弟が助けてくれて、家まで送ってくれただけで何も無かったよ…
…ごめんなさい』
これも敢えてお兄ちゃんたちのことを触れずに華弥ちゃんに言ったように同じことを佐野くんと龍宮寺くんに伝えた。
そう言い終えた時、龍宮寺くんの表情が和らいだ。
なんだ、その事で考え込んでたんだ…
なんだか緊張の糸が緩んだ気がした。
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モチモチ(プロフ) - 🐻さん» 返信遅くなってすみません……！💦 ワカ全然出てないのにそう言っていただけるなんて嬉しいです！！ (2022年7月12日 15時) (
レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
🐻 - ワカを出してくれてありがとうございます！推しなのでめっちゃ嬉しいです！！ (2022年6月11日 18時) (レス) @page23 id: 9bf86ec6ad (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ(プロフ) - 引きこもり隊さん» 嬉しいです…！！ありがとうございますっ🥹 (2022年5月14日 12時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
引きこもり隊 - いえいえ、誰にでも間違いはありますから！！作品とてもお面白くて毎日見てます笑頑張ってください！！ (2022年5月13日 22時) (レス) id: af8345609d (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ(プロフ) - 引きこもり隊さん» これ真面目にお茶吹きました。わざわざありがとうございます…🥲 (2022年5月13日 22時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モチモチ | 作成日時：2022年4月5日 8時
