第231話 ページ41
「鶴だよ！せんせーと一緒に作ったんだ〜。お願いごとが叶うんだって！」
万「…なんで俺に？」
「顔が悲しそうだったよ。涙は出したい時に出さなきゃダメなんだよ？」
“『泣きたい時に泣かなきゃしんどくなるよ』”
「じゃあね！」
パタパタとスリッパの音を立てて俺の前から女の子はいなくなった。
万「だっせぇ…」
そう呟きながらその貰った折り鶴を丁寧に畳んでポケットにしまうとある物の感触。
それはエマをおぶった時に拾った俺がAへ贈ったペンダント。
折り鶴と入れ替えてポケットから取り出しまじまじと見る。
今思えば、初めてこんなによく見たような気がする。
万「……なんでずっと持ってたんだよ、」
ほんの興味本位。
俺の好奇心が本能に擽られた。
パカッと音を立てて、チャーム部分が開く。
万「…こいつら、誰だ？」
中の写真を見た第一声が“こいつら、誰だ？”だった。
2枚入りの少し特殊なやつ。
1つは、俺とAの写真が入っている。
そこにはなんの疑問も持たなかったし、逆に嬉しい気持ちが昂った。
けどもう1つの写真に俺は首を傾げたんだ。
上手く切り取られて映っているAの両親。
幼少期の頃と思われるAと、歳の近そうな“2人の男”。
どうにも見覚えがないその2人は、Aの面影がほんのりあった。
そして、俺の中にある説が思いつく。
万「…もしかして、兄妹？」
でも、そんなこと聞いた事ねぇ。
なんならそんな話題すらなかった。
隠していた…？
万「…クッソ…なんもわかんねぇ…」
ガシガシと頭を掻く。
今の状況を整理しねぇと…
Aは稀咲側の人間。
エマが稀咲に金属バットで殴られた。
…多分殺す気でいたんだろう。
じゃあAは稀咲側なら、その事を恐らく知っていた。
けど、それを庇って一緒に轢かれた。
それでその後はAは稀咲達と一緒に去って…
……なんで、そもそもAはエマを庇って一緒に轢かれたんだ？
Aは、危険な目に遭ってまでエマを助けたのはなんで？
あぁ、なんか余計に心がグチャグチャになって分かんなくなってきた…
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モチモチ(プロフ) - 🐻さん» 返信遅くなってすみません……！💦 ワカ全然出てないのにそう言っていただけるなんて嬉しいです！！ (2022年7月12日 15時) (
レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
🐻 - ワカを出してくれてありがとうございます！推しなのでめっちゃ嬉しいです！！ (2022年6月11日 18時) (レス) @page23 id: 9bf86ec6ad (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ(プロフ) - 引きこもり隊さん» 嬉しいです…！！ありがとうございますっ🥹 (2022年5月14日 12時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
引きこもり隊 - いえいえ、誰にでも間違いはありますから！！作品とてもお面白くて毎日見てます笑頑張ってください！！ (2022年5月13日 22時) (レス) id: af8345609d (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ(プロフ) - 引きこもり隊さん» これ真面目にお茶吹きました。わざわざありがとうございます…🥲 (2022年5月13日 22時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モチモチ | 作成日時：2022年4月5日 8時
