第224話 ページ34
乾くん。
ずっと一くんと一緒にいた幼馴染。
元チームメイトでもあって、距離的には乾くんとの方が近いけど敵同士になった今、断然私の方が近くなっている。
『真一郎くんに挨拶、しに来たんでしょう？
ここで待ってるから、話しなよ…』
私がそう言うと、武道くんはどこか迷っているように見える。
…そんなに信用ないのかなぁ。
『…ちゃんといるよ。』
お兄ちゃんのこととなれば私は弱いんだから。
そう言えば、少し申し訳なさそうな顔をして真一郎くんのお墓に向き直った。
多分、故意的に言った訳じゃないんだろうと思う。
『…黒龍の、総長……か。』
11代目総長…
凄いね、真一郎くん。
あなたの作った黒龍が次々と受け継がれて来てる。
そんなことを思いながら2人の傍に立っていると人の気配を感じた。
真っ赤な服を着た銀髪の男の人の影。
『……っ！！』
イ「黒龍創設の日に11代目誕生か。おもしれー
それに……」
鼓動が段々と速くなった。
1歩、また1歩、無意識のうちに後退りをしていた。
イ「おもしれー女もいる。
久しぶりだなぁ、A。
そんで、お前が花垣武道か！」
花「…え、知り合い？」
黒川さん…
着ていた特攻服には見覚えがあった。
『っ……なんで、』
天竺の特攻服。
…つまり、お兄ちゃんたちのチームメイト。
そんな情報が来るだけで頭の中が混乱する。
乾「イザナぁ！！
テメェココをどうするつもりだコラ！！？」
青筋を立てた乾くんは黒川さんに掴みかかった。
イ「オイオイ どうするつもりも何もアイツの方からウチに入ってきたんだぜ？
離せよ。…俺は兄貴の墓参りに来ただけだ。」
それでもなお、乾くんは黒川さんに胸ぐらをつかんだまま、離そうとはしなくて。
そんな中、黒川さんは笑っているようにも見えて私はゾワっとした。
イ「九井が手に入った今、…テメェにはキョーミねぇよ、乾。
…おい、A。
お前は俺の下僕だろうが。後退りしてんじゃねぇよ。」
『っ！？…知らない…！私は…、下僕なんかじゃっ…！』
身に覚えのない下僕呼ばわり。
否定しようとするけど、言葉が喉に引っかかって言えなかった。
恐怖が、私を支配していく。
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モチモチ(プロフ) - 🐻さん» 返信遅くなってすみません……！💦 ワカ全然出てないのにそう言っていただけるなんて嬉しいです！！ (2022年7月12日 15時) (
レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
🐻 - ワカを出してくれてありがとうございます！推しなのでめっちゃ嬉しいです！！ (2022年6月11日 18時) (レス) @page23 id: 9bf86ec6ad (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ(プロフ) - 引きこもり隊さん» 嬉しいです…！！ありがとうございますっ🥹 (2022年5月14日 12時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
引きこもり隊 - いえいえ、誰にでも間違いはありますから！！作品とてもお面白くて毎日見てます笑頑張ってください！！ (2022年5月13日 22時) (レス) id: af8345609d (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ(プロフ) - 引きこもり隊さん» これ真面目にお茶吹きました。わざわざありがとうございます…🥲 (2022年5月13日 22時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モチモチ | 作成日時：2022年4月5日 8時
