第221話 ページ31
場「あ゛？」
『お声が大きいよ。』
場「ドヤ顔なんてしてねぇ！」
『自分で自分の顔は見えないから分からないもんね、でもしてたのには変わりないよ。』
私がそう言うとガシガシと頭をかいて、顰めっ面をされた。
……いや、なんで？
場「何があったのかぐらい教えろや」
こうなった場地くんは少し面倒だ。
答える貰えるまで脅すなりなんなりするんだろう。
『場地くんの知ってる通りだよ。稀咲さんとは昔ながらの繋がり。佐野くんに近づいたのも作戦の1つ。』
私はこれからもずっとあなたたちを騙し続けるんだよ。
そんな奴と友達だなんて思えるのは今のうちなんだよ。
場地くんも、皆みたいにこの嘘に騙される＿＿＿
場「…嘘がバレバレなんだよ。ホントのこと話せ。」
『っ！？別に嘘なんて＿＿＿』
場「それも嘘だろ。」
『…っ、』
そうだ…思い出した。
場地くんは勘が鋭いことを。
稀咲さんが東卍の敵だと1番に勘づいたのも場地くんじゃんか。
…でも、だからと言って話そうとは思えない。
…私が弱いから。
『じゃあなんで嘘って言うのが分かるの？』
焦りを隠し落ち着いて問いかける。
大丈夫。
まだ上手く誤魔化せる。
場「逆に上手く隠せてるとでも思ってんのか？
甘ぇな、俺には騙されねぇからよ。」
『…知ったところで何も出来やしない。
それに、私はすぐ居なくなるんだから、…お願いだからもう放っておいて。』
もうヤケクソで要らないことを言ってしまった。
案の定、場地くんは更に顔を顰めて訳が分からないとでも言いたげな表情。
あーあ、やっちゃった。
場「はぁ？お前それどーゆー事だよ。」
『…別に、』
バレるのが怖くて視線が場地くんから逸らすと、見覚えのある影が見えた。
『っ……そういうことだから。私もう行くね、バイバイ』
場「あ、おい！」
場地くんの止める声を無視して、急ぎ足で角を曲がる。
見つかってしまっただろうか？
万「…場地と、A？」
佐野くん。
…君がいたら、やっぱり私の心は掻き乱される。
私の中は真っ黒。
誰にも見られたくないぐらいに。
だからかは知らないけど夕陽がいつもより暗い気がして、まるで私の心を表しているように見えた。
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モチモチ(プロフ) - 🐻さん» 返信遅くなってすみません……！💦 ワカ全然出てないのにそう言っていただけるなんて嬉しいです！！ (2022年7月12日 15時) (
レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
🐻 - ワカを出してくれてありがとうございます！推しなのでめっちゃ嬉しいです！！ (2022年6月11日 18時) (レス) @page23 id: 9bf86ec6ad (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ(プロフ) - 引きこもり隊さん» 嬉しいです…！！ありがとうございますっ🥹 (2022年5月14日 12時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
引きこもり隊 - いえいえ、誰にでも間違いはありますから！！作品とてもお面白くて毎日見てます笑頑張ってください！！ (2022年5月13日 22時) (レス) id: af8345609d (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ(プロフ) - 引きこもり隊さん» これ真面目にお茶吹きました。わざわざありがとうございます…🥲 (2022年5月13日 22時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モチモチ | 作成日時：2022年4月5日 8時
