196話 ページ27
五条side
五「…恵がそんなに感情的になるなんて珍しいね。あ、、わかった。Aのこと好きなんでしょ〜?」
恵の感情的な発言があまりにもびっくりし過ぎてちょっと冷やかしてみる。そんなつもりだったのに、恵は本気になって答えた。
伏「ああ!好きだよ!!もう想いも伝えた!!」
…そっか、じゃあ尚更僕は近づく存在じゃないね。
五「…幸せになりなね」
僕がそう言うと恵は僕の胸ぐらを掴んだ。
こんなこと初めてだった。
初めてだったが故に無限を張っていなかった。
伏「てめぇ…いい加減にしろっ!!人の話聞かずに勝手に結末決めやがってふざけるのも大概にしろよ!
いつ誰が付き合ったなんて言ったっ!?こっちの気知りもしねぇでカッコつけんなよ!なんでわかんねぇんだよっ…!ちゃんとAに応えやれよ!!」
五「っ!」
「…なんで俺じゃなくてあんたなんだよ、」と恵は言った。
言い返せなかった。
恵の言っていることは全部本当だったから。
恵がここまでなるほどAに対して本気だったんだ。
胸ぐらを掴ん出た手をゆっくりと解き、恵を見る。
薄ら涙をためでも僕を睨み続けていた。
伏「…俺は潔く身を引いたんです。Aの幸せを願うために。でもAのことが好きなのに、何もしないままでいるんだったら俺がAを奪います。」
…そっか、恵は知ってたんだ。
僕がAを好きなこと。
五「…ごめん恵。目が覚めたよ、ありがとう」
伏「…言葉遣いすみません、」
五「いや、いいさ。むしろ感謝してる。」
伏「…はやく行って、Aに言ってあげてください、」
ずっと立ち止まっていた僕を恵が押してくれた。
それがどれだけ大きいことなのか。
きっとそれは感謝してもしきれないことだろう。
五「ほんとにありがとう恵。」
だんだん歩くスピードが早くなっていくのが分かる。
気がつけば走っている。
そして自然と再確認出来る。
やっぱり僕はAのことが大好きなんだ、と。
_____________
伏「…ダセェな、俺……昔の俺ならこんなことしなかったのに、好きな人が出来たら人間って変わるもんだな…」
・・・
うぅ………
めぐみぃぃぃぃ………( ᵒ̴̶̷̥́ ^ ᵒ̴̶̷̣̥̀ )
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モチモチ(プロフ) - わっぱみがきさん» 最近読み返したんですけどかなりの誤字があって笑いましたがそんな感想を聞けて凄く嬉しいです💕 最後まで読んでいただきありがとうございましたー! (11月18日 20時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
わっぱみがき - この作品映画化したら全米が泣くね!!!!(断言)自分ほんとこういう系弱いんですよ、!!神作すぎません?!設定しっかりしすぎてるし、読みやすいしエモいしでトリプルコンボですよこのやろう あったかもしれない未来でエモすぎて悶絶した、完結おめでとうございます (11月1日 13時) (レス) @page36 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ(プロフ) - 夜月星さん» えぇ…泣 嬉しすぎます.*・゚ありがとうございます*ˊᵕˋ* (8月17日 16時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
夜月星 - この作品に感情移入しすぎて泣きながら読みました。とても感動しました!これからも活動頑張ってください! (8月10日 2時) (レス) @page36 id: 8fef4097b5 (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ(プロフ) - ゆゆさん» わぁ!めっちゃ嬉しいです〜!✨️最後まで読んで頂きありがとうございました! (2023年2月11日 19時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モチモチ | 作成日時:2021年12月19日 15時