195話 ページ26
五条先生が教室から出ていった。
それだけでAの顔は傷ついたような顔をする。
虎杖と釘崎は嬉しさのあまりそれには気づいてなかった。
伏「…」
五条先生何勘違いしてんだよ…。
伏「…はぁ」
このままじゃ絶対五条先生後悔するぞ…。
俺はムカムカして見てられなかった。教室を出て五条先生の所へ急ぐ。
伏「…五条先生!」
五「んあ?どーしたの恵、」
冷静にならなければ、俺が俺でなくなる。
大きく深呼吸をして五条先生に向き合う。
伏「Aと話さないんですか?」
遠回しに言うのは面倒だ、ならば直球で言おう
伏「…なんで逃げるんですか。」
五「…どーゆーことさ、逃げるって笑
僕は逃げたりなんてしないさ」
嘘だろどうせ、あぁもう話が進まねぇ…
伏「…チッ」
腹が立ち、思わず舌打ちをしてしまう。
五「あ、ちょっと今舌打ちした!恵ひどーい…」
そうやって話を逸らそうとするのも、笑って誤魔化すのも全部、腹が立つ。
なんでこの人なんだ…。俺は…ちゃんと自分に向き合ったのに…、逃げずに想いを伝えたのに…こっちは振られた身なんだぞっ…!
どんな答えであれ俺は受け入れる。って言ったが、結局はその日、俺は静かに泣いてしまった。
そんな時、偶然炭治郎と出くわし、泣いてた俺を察して、頑張ったな。と一言言われた。
その時はさらに泣いた。
伏「現に今逃げてんだろーが!!」
五「っ!」
俺は普段滅多に大声は出さない。
だけど今は感情的になって怒鳴ってしまった。
俺は、頑張れ。そう応援されたらその人の気持ちのためにも応えたい。そう思ったから、俺はちゃんとできた。
でもこの人は誰も何も言われてない。
だから俺が、この人の背中を押さなければならないんだ。
悔しいけけど…、Aの為でも、この人のためでもあるから。
伏「だったらなんでいつもあいつの見舞いに顔を出さなかったっ!?行ったとしても片手で数えれるぐらいの回数だろ!!
それにあんたのためにあいつはわざわざ、ここまで足を運んで来てもらったんだろ!
なのになんで当の本人がちゃんと向き合ってあげねぇんだよ!」
五「っ…」
目隠しをしてても表情が変わるのが分かる。
伏「あいつは逃げずにここまで来た!その想いをあんたが踏みにじるんじゃねぇ!」
あぁ…、振られてもなお、俺はAが好きなんだ…。
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モチモチ(プロフ) - わっぱみがきさん» 最近読み返したんですけどかなりの誤字があって笑いましたがそんな感想を聞けて凄く嬉しいです💕 最後まで読んでいただきありがとうございましたー! (11月18日 20時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
わっぱみがき - この作品映画化したら全米が泣くね!!!!(断言)自分ほんとこういう系弱いんですよ、!!神作すぎません?!設定しっかりしすぎてるし、読みやすいしエモいしでトリプルコンボですよこのやろう あったかもしれない未来でエモすぎて悶絶した、完結おめでとうございます (11月1日 13時) (レス) @page36 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ(プロフ) - 夜月星さん» えぇ…泣 嬉しすぎます.*・゚ありがとうございます*ˊᵕˋ* (8月17日 16時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
夜月星 - この作品に感情移入しすぎて泣きながら読みました。とても感動しました!これからも活動頑張ってください! (8月10日 2時) (レス) @page36 id: 8fef4097b5 (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ(プロフ) - ゆゆさん» わぁ!めっちゃ嬉しいです〜!✨️最後まで読んで頂きありがとうございました! (2023年2月11日 19時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モチモチ | 作成日時:2021年12月19日 15時