141話 ページ17
夏油side
夏「私は昔から花宮Aを知っているよ。もちろん花呪蘭、君もだ。」
＿＿＿そう昔から。
その日は私が高専1年生の規定に反さなかった時期。
特級呪霊を祓う任務があった時だ、まだ幼かった花宮Aと出会った。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
夏「はぁ…毎日毎日、疲れるなぁ」
目的の現場に着いた時、呪霊が小さな女の子を襲うように囲んでいるのが見えた。
夏「危ないからこっちへおいで！」
どうやらその子は呪霊が見えるらしくその呪霊をじっと見ていた。普通なら怖がって怯えたり、動かなくなったりするものだ。
だけどこの子は違った。
もっと強い他の何かに立ち向かっていたような眼差し。
少し興味を持った。
呪霊を払った後、聞いてみた。……怖くないのか、と。
「怖くないよ。」
表情ひとつ変えることなくそういうものだから、感情が薄い子なんだと思った。
「“今の”私には何も出来なかったから…。お兄さん、助けてくれてありがとう！」
その後に笑顔で言うものだから、なんだ、ちゃんと感情あるんだと思ったし、やっぱり怖かったんだなと後ろで隠す震える手を見て思った。
第一印象は 素直じゃない 。
でもしっかりとした子だ。ほかの子とは違う何かを持っている、そう思ったのはただの私の直感。
夏「そっか……っ！怪我してるじゃないか！すまない、やっぱりもっと早く来るべきだったね」
「？？…なんでお兄さんが謝るの？お兄さんは何も悪くないじゃん。」
夏「け、けど…」
「悪いのはあれを“造った”人であってお兄さんは何も悪くない」
その言葉がストンと胸に落ちた。
今思えばこの一言が、私を呪詛師になる扉へと導いたのかもしれない。
夏「そっか…あ、自己紹介がまだだったね。私の名前は夏油傑。君の名前は？」
「花宮A。よろしくね傑お兄さん！」
手を差し伸べるものだから、反射的に握り返す。
夏「っ！！」
「…？どうかしたの？」
夏「あ、いや…なんでもないよ」
「変なお兄さん…笑」
「……じゃあね傑お兄さん！バイバイ〜」
手を振り返してAを見届けた。
手を握った時の感触は今でも忘れない。
幼いながらに半端ない呪力量。
悟に負けてなかった。
なのにそれを諭されないように隠す力。
そして心に潜む黒い影の正体。
柄にもなく欲しいと思った。
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モチモチ(プロフ) - 美咲さん» ぜひ読んでみたいです！！時間がある時読ませていただきます！！ (2021年12月19日 15時) (
レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - モチモチさん» 私も今、鬼滅の刃の小説を書いているんです‼️時間があったら見てみて下さい‼️ (2021年12月19日 12時) (レス) id: 352f7f8a03 (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ(プロフ) - 美咲さん» うわぁーーん！！めちゃくちゃ嬉しいです(TωT) ありがとうございます！！ (2021年12月19日 10時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - 凄くおもしろかったです‼️4時間位で最初から読んで来ました‼️頑張って下さい‼️ (2021年12月19日 5時) (レス) @page45 id: 352f7f8a03 (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ(プロフ) - メロン♪さん» お気遣いありがとうございますっ！そうなんですね!!!ぜひ読ませていただきます✩.*˚ (2021年11月21日 8時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モチモチ | 作成日時：2021年10月22日 13時
