147話 ページ25
一緒に過ごしていく日々の中、Aは徐々に心を開き始めた。少しずつ、Aの壊れかけていた心を治していってくれた。
笑うようになった。
仲間意識をするようになった。
鬼殺隊の人たちに会うことで今よりも強くなった。
…これで少し我は安心した。
Aが壊れてしまうのが心配だったから。
まあおかしい話だろう、呪霊が人の心配をするのだから。
でもこの子は我にとってほっとけない存在になっていた。誰よりも強くみんなを想う心が気に入ったのもあるだろう。
そんな子が大切にしていた幼馴染を鬼にされた気持ち、自分の手で殺さなければならなかった時の気持ちは計り知れない
頑張っているのに結果が出なくて、現実から逃げたくなって、不幸続きの人生。誰だって自分自身を呪いたくなる。
我はAを助けたかった。
少しでも心を楽にさせたかった。
だから、我の生得領域にAを呼び寄せた。
花「…」
「ごめんなさいッ…ごめんなさいッ…!許して…全部私が悪いからッ…」
生得領域に来たことに気づかないA。
今の自分でいっぱいいっぱいになってるんだ。
花「だいじょーぶ、よく頑張ったね。」
Aを包み込むように抱きしめ、ゆっくり撫でた。
…呼吸が整うまでずっと。
花「我はずっと味方だから」
「…あなた、は?」
しばらくして呼吸が整ってきたAが聞いてきた
花「ん〜…Aの“お友達”?」
「ッ…友達なんてもういらないっ!!どうせ私も、相手も苦しむだけ!だったら最初から作らなきゃ良かったのに!!あなたも苦しむだけだからッ…!!
…お願いッ…私に近づかないで…!」
友達という言葉に敏感になってきている…。
花「我は大丈夫なんだ〜、そーゆーの。辛いことも、しんどいことも、我がAの分まで背負ってあげるから。ずーっとそばにいてあげる。…だからさ、そんなこと言わないの〜。」
また泣き始めるAをまたあやす。
花「はーい、泣かない泣かない〜」
「ごめ゛ん゛な゛ざい゛」
花「なんで謝るの〜?…おぉ、顔がぐちゃぐちゃだ笑
それで、我と“お友達”になってくれる?」
「ヒクッ…ヒクッ、うん…」
花「そっかそっか!ありがと〜。我は花呪蘭。よろしくねA」
「…こちらこそ、花呪蘭…さん?」
花呪蘭さんってなんかなぁ…。
距離感置かれてるじゃん…
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モチモチ(プロフ) - 美咲さん» ぜひ読んでみたいです!!時間がある時読ませていただきます!! (2021年12月19日 15時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - モチモチさん» 私も今、鬼滅の刃の小説を書いているんです‼️時間があったら見てみて下さい‼️ (2021年12月19日 12時) (レス) id: 352f7f8a03 (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ(プロフ) - 美咲さん» うわぁーーん!!めちゃくちゃ嬉しいです(TωT) ありがとうございます!! (2021年12月19日 10時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - 凄くおもしろかったです‼️4時間位で最初から読んで来ました‼️頑張って下さい‼️ (2021年12月19日 5時) (レス) @page45 id: 352f7f8a03 (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ(プロフ) - メロン♪さん» お気遣いありがとうございますっ!そうなんですね!!!ぜひ読ませていただきます✩.*˚ (2021年11月21日 8時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モチモチ | 作成日時:2021年10月22日 13時