最高の仲間 ページ35
彼女たちの言う通り高校でも同じ経験するんだと思ってた。人見知りだし、みんな口を揃えて「怖い」だとか「怒ってるの？」だとか聞かれて、ありもしない噂を立てて、孤立するんだって。
1人はもう慣れている。
寂しいけど、もうどうでもよかった。
推薦入学試験の時、百ちゃんが私に声をかけてくれたことに少しだけ動揺した。けど、その当時はただ受かることだけしか頭になかったから会話を交わすことはしなかった。
でも、今思えば嬉しかったなぁ…。
高校は私の予想外の場所だった。入学した次の日には初めての友だちが出来て、そこからまたさらに増えて。
だから毎日が夢を見ているような、こういった感覚は初めてで幸せな気分だった。
友達100人、本当に出来たような感覚で、嬉しくて家に帰る度、お母さんにする友達の話が止まらなかった。毎日誰かと過ごして、笑って、泣いて、感情を共有出来て。
それぐらい、私にとっていつの間にか大切でかけがえのないものになっていた。
学校を辞める時、せっかくできた大切な人たちを手放してしまうのはすごく寂しかった。
1年経ったらもう、「誰だっけ？」ってなると思ってたから。
高校では友達に恵まれていた。
みんな私のことを覚えてて、更には心配してくれていたみたいだった。どれだけみんなを突き放そうとしてもぶつかって寄り添おうとしてくれた。
爆豪くんは私のために怒ってくれた。
お茶子ちゃんは私のために泣いてくれた。
だから、余計に怖いと思った。
だから、余計に、みんなに会いたくないと思った。
1年間ずっと敵連合と一緒にいたって言ったらみんなは軽蔑するだろう。
今の高校は多くの一般市民が避難所として避難している。
敵に恐怖や不安で怯えている人たちの前で、私は帰れる勇気なんてなかった。そもそも高校を退学した私がノコノコと帰って来ていい理由なんてない。
先生たち、教師の目が怖い。
私が連合と一緒にいるところを目撃した市民がいたらきっとパニックを起こして大変なことになるだろう。
だから尚更、高校へなんて戻れるわけがなかった。
私が帰れる場所はきっとそこじゃない気がしたんだ。
だから、帰りたくても『帰れない』。
だから、言いたくても『言えない』。
＿＿＿そう言うしかないのだ。
初めての友達だからこそ、私も緑谷くんのように誰も傷つけずに守りたかったから。
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モチモチ(プロフ) - ああめさん» 書いてていつもそう思います…。けど辞められなくて😭 温かいお言葉ありがとうございます…！ (2月21日 23時) (
レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
ああめ - とっても面白かったですし、読みやすくて、すぐに読み終えてしまいました！原作に夢主を混ぜ込むのはとっても難しいと思いますが、更新ゆっくり頑張ってください！✨ (2月18日 14時) (レス) @page43 id: b64360ae0d (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ(プロフ) - りささん» えー！嬉しいです頑張ります(><) (10月20日 0時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
りさ(プロフ) - 一気読みしました！更新楽しみにしています！🤍 (10月16日 0時) (レス) @page27 id: abbef9466e (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます😭なかなか更新できないんですけど頑張りますね…！ (9月15日 21時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モチモチ | 作成日時：2023年1月24日 9時
