事実 ページ19
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『…………』
「あっ、気が付きましたか？」
『ここは…』
アルコールの匂いが鼻をかすめる。
無駄にだだっ広い、ベッド1つだけが置いている部屋で私は目を覚ました。…あぁ、この感覚いつぶりだろう。
「ここは病院ですよ。先生呼んできますね」
『…病、院……、っ！敵はっ…！？』
1人慌てる私に、あとからやってきた先生はそれを聞いて眉を下げ言葉を放った。
“ヒーローは負けた。”
『…は、？……それってどういう、』
「…多くのプロヒーローの重傷者・死亡者に加え、街も崩壊しています」
重苦しい言葉に私の心はぎゅっと何かに握りつぶされているかのように感じた。
きっと、現実を受け入れられないのだろう。
『何でっ…』
ホ「目、覚めました？」
『ホー、クスさん…』
気持ちが乱れる私に声をかけたのはホークスさんだった。荼毘の火傷の影響だろう。声が少し掠れていた。
ホ「良かった、貴方が無事で」
『ごめんなさぃ…、私が間違った情報をみんなに伝えたからっ…！』
ホ「いや、違うんです。…少し話しましょうか」
…“怖い”、ただその一言に尽きた。
どうして負けたのか。
なんで肝心な時に気を失ってしまったのか。
今の敵の数、誰が捕まって誰が逃げたのか。
何がいけなかったのか。
分からないことばかり。
それをホークスさんは1から丁寧に説明してくれた。
責任を、とらなきゃダメだっ…
『…すみませんっ、ほんとに、すみませんでしたっ……』
ホ「誰もあなたを責めませんよ。命懸けの任務だったんです、逆にプロヒーロー一同から称えられているんですから。…情けない大人のために本当、ありがとうございました」
『私は、何もっ…』
ホ「……、目覚めたばかりですし、もう少し休んでてください。また来ますから」
そう言って、ホークスさんは病室から出ていった。
シンと静まった病室内に、私の大きな溜め息が零れる。
情けないのは私の方だ。順調なはずだったけど、それは単なる私の思い込み。馬鹿みたいにヒーローなんて気取ってそんな自分がかっこ悪くて恥ずかしかった。
『……ごめんね、おじいちゃんっ…。こんな私がおじいちゃんの個性を引き継いじゃってっ……』
ごめんなさい＿＿＿＿
そんな独り言を呟きながら、私は騒がしい窓の外を眺めた。
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モチモチ(プロフ) - ああめさん» 書いてていつもそう思います…。けど辞められなくて😭 温かいお言葉ありがとうございます…！ (2月21日 23時) (
レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
ああめ - とっても面白かったですし、読みやすくて、すぐに読み終えてしまいました！原作に夢主を混ぜ込むのはとっても難しいと思いますが、更新ゆっくり頑張ってください！✨ (2月18日 14時) (レス) @page43 id: b64360ae0d (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ(プロフ) - りささん» えー！嬉しいです頑張ります(><) (10月20日 0時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
りさ(プロフ) - 一気読みしました！更新楽しみにしています！🤍 (10月16日 0時) (レス) @page27 id: abbef9466e (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます😭なかなか更新できないんですけど頑張りますね…！ (9月15日 21時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モチモチ | 作成日時：2023年1月24日 9時
