言葉で紡いだ未来【MHA】 (ページ10)

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結果発表と… ページ10

無事、体力テストも終え、結果発表の時間となった。

でも、その前に……

『……手、貸して』

緑「！…す、すみません」

彼の指を治すお節介を焼いていた。

『個性と体が合ってないよ。……それじゃ、』

緑「あ、ちょっと待って！…どうしてこうやって治してくれるの？」

足を止められたかと思えばそんなくだらない質問をされた。

『……別に』

痛みにずっと耐えるだけなんてしんどいじゃん。
それはあえて言わなかったけど、彼を見てるとどこかほっとけなかった。

同情、なのかな……

分からないけど。

相「じゃあパパっと結果発表。
トータルは単純に、各種目の評点を合計した数だ。口頭で説明すんのは時間の無駄なんで一括開示する。」

相澤先生がそう言ってモニターが出てきた。

せめて3位までには入れてたらいいな…そう思いながら、見上げるとなんとそこには。

『あ、私1位…』

1、言吹Aと書かれていた。

個性を使いすぎたからちょっと、というかだいぶん疲れたけど、良かった。

除籍処分になる人は誰もが想像したであろう、21位の緑谷さん。

相「ちなみに除籍は嘘な、君らの個性を最大限引き出す合理的虚偽」

『…、え？』

皆「はぁぁあ！？」

でもそれは真っ赤な嘘だと発覚した。

相「これにて終わりだ。教室にカリキュラムなどの書類があるから戻ったら目ェ通しとけー」

相澤先生のその言葉により一同は解散となったのだが。

私はおっかない人に呼び止められた。

『……』

爆「黙ってんじゃねぇよクソがっ！」

『それは、流石に理不尽かと…、私を、呼んだのそっち…。なんの用…？』

あなたの声大きいから目立っちゃうじゃん。

高校生活は出来るだけそういう(・・・・)意味では目立ちたくないんだから…

爆「体力テスト全種目1位といい、デクの指といいお前何者だ！！」

『……女子高生で、あります、？』

爆「んだよありますってよ、はっきりしろや！！んな事はわーってんだよ！！！」

じゃあ何にキレてんだよ。とは言えず、爆豪さんの顔色を伺う。

相手は私が冷静になっているように見えているだろうが、私は実際心臓が外からも聞こえるんじゃないかってぐらい大きくなってるし、冷や汗が止まらない。

だいぶん、私はこの人に怯えています。