言葉で紡いだ未来【MHA】 (ページ49)

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演習試験ページ49

期末テスト、演習試験当日。

『なんか先生多い、ね……』

耳「確かに多い、な……」

相「それじゃあ、演習試験を始めていく。この試験でも、もちろん赤点はある。林間合宿行きたけりぁ、みっともないヘマはするなよ。」

今回の演習試験の内容は先生との1対2のバトル形式。

手錠をつけて先生を捕まえるもよし、ゴール地点までどちらかが1人でも逃げるもよし。

どうやら今回から内容を変えるそうだった。

相「なお、ペアの組と対戦する教師は既に決定済み。動きの傾向や成績、親密度諸々を踏まえて独断で組ませてもらったから発表していくぞ。」

……やーな予感する。

八「でも、また1人余ってしまいますわ。」

相「それも既に決定済みだ。まあ聞け。

まずは轟と八百万とで俺とだ。」

……ほんとにやーな予感する。

相「そして緑谷と爆豪がチームで、相手は……」

オ「私がする」

そう、次々に発表されていき今回も取り残された私。

相「…で、問題の言吹だが、」

もはや問題児扱いのように呼ばれた私。

それはすっごく悲しいです先生。

いい加減私も誰かと組みたいです。

相「自分の体重4分の1の重りをつけて、6戦目。

だから芦戸と上鳴VS校長先生のところに入ってもらう。
個性のコピーが出来るからって重りや自分の体重を無重力にはするなよ。するなら他の物だ。」

『いえっさー……』

最後の言葉は私の心の中の声読んだな？

重りなんてめんどくさいから無重力にしようとたった今考えてたのにっ……！！

上「言吹さん……！！」

芦「Aさん……！！」

そして2人をちらっと見るととてつもなく目を輝かせていた。

『ど、どうしたの…？目がいつも以上に輝いて見えるけど』

私がそう言えば、2人は口を揃えて「補習はこれで免れた！！！」と大きく声に出して言った。

あぁ、なるほど。
この2人は誰よりも林間合宿を楽しみにしてたからよほど嬉しいんだな。

『私1人が来たところで、校長先生に勝てる保証はないよっ！？』

芦「でもでも、心強い！！」

上「頑張ろうぜ！」

2人はもう、勝ったも同然みたいな顔をしている。

いや、いやいやいやいや……まだ勝ててないから！！

とは思いつつ、私も負ける気なんて一切ないけどね。

絶対に勝ちたい、そう思ったのだ。