言葉で紡いだ未来【MHA】 (ページ48)

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彼女のスパルタページ48

麗日お茶子
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『はいお茶子ちゃん手が止まってる！！』

『お茶子ちゃんこれはさっきの公式！！』

『お茶子ちゃん寝ないの！！』

『おーちゃーこーー！！！！』

麗「はいぃぃぃい！！！！」

勉強同盟を組んだ彼女はスパルタやった。

1から丁寧に分かりやすく教えてくれたけど、時間が無いせいかすごーく厳しい指導を受けた。

1日中。それを何日も付き合ってくれているから、彼女の目にはほんのりクマも出来ている。

麗「…Aちゃん、私が聞くのもなんだけどちゃんと寝れてる？無理してない？」

『んー…最近は6時間ぐらい…でもお茶子ちゃんと勉強するの楽しいから全然気にしてないの〜』

ケロッとしている彼女は、私が思っている以上にタフだった。

麗「Aちゃん強し…」

『当たり前だよ、ぜーったいお茶子ちゃんを1桁に入れるんだから…！！！』

赤点回避のために、勉強を教えて貰っているつもりだったのに勝手にハードルをあげて燃える彼女はちょっぴりおかしくて笑ってしまう。

それでも私は、その気持ちに応えたいと思った。

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1日目。

相「始め！」

麗「……」

スパルタ2週間が終わっていざ本番。

蓋を開けてみればどれも難しい問題、かと思ったのだが。

麗「(……あれ？これ勉強したところ出てる…)」

勉強したところが全て出て、驚く程に解けてしまった。

2日目。

相「始め！」

麗「(……嘘、なんで…！？)」

2日目は私の苦手な科目だらけだったのに、とことん勉強したところばかりが出た。

公式も、法律も、全部覚えたところが出たのである。

……そして3日目、最終日。

無事テストも終わった。

とても良い意味で。

だけど私はどうしてあれだけ勉強したところが出て、ここは捨てようと言ったところが出なかったのか。

疑問に思った私はAちゃんに聞くことにした。

『私の勘がそう言ってたんだよね〜』

麗「え、そうなの！？でもAちゃんのおかげで中間テストよりもすっごくいい結果出そう！！」

『でもそれはお茶子ちゃんの努力のうちだよ〜！』

あとから聞いた話。

彼女はテストのヤマを当てる天才だったことが判明した。

そりゃあ、勉強してなくても2位取れるわな……