言葉で紡いだ未来【MHA】 (ページ32)

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順位はまさかのページ32

『【私の歩く道、地雷無くなれ】』

あと少しなんだから。

山《1ｰA言吹！！またまた誰かの個性発揮か！？彼女の走る道には地雷がないー！！》

「マジかよ！じゃああの女の後ろに着いていけば怖いものな…ってうわぁ！？」

山田先生、ある意味いいアナウンスをしたのかもしれない。

それを聞いた生徒1人は私の後ろに付いて走ろうとしていたみたいだった。

『ばーか。個性、自分だけにかけておいてよかった…』

1位だったのに3位で終わりたくない。

それにもうすぐあの2人に追いつく…！

お互いに攻撃し合っている2人にだんだん近づいて来た瞬間、とんでもない爆発音が私の後ろから鳴った。

2人はそれが気になったのか後ろを振り返った。

私も気にはなるけど走る足を止め無い。

大きな爆発音、つまりそれは追い風が必ず後から来る。

それを利用してまたさらに加速出来る、と考えたから。

『…喧嘩してる場合？』

私は2人にそう言い残し、爆風とともにさらに足が加速した。

山《現在1位、言吹…いや緑谷か！？》

『緑谷さん…！？さっきの爆発、彼がしたって言うの…！？』

山《先程までトップを争っていた轟、爆豪もまた走り出したァ！！！これは誰が1位でゴールするんだァ！？》

『(個性使った方が良さそう…このままじゃ2人に…いや3人に追い越されて負けるっ…)【風押し出せ】』

右手のひらを後ろに突き出し風を巻き起こす。

『…わっ！』

ドサッ

でも予想外なことに、今度は私の真後ろから爆風が起こり、私の出していた風が押し負け、思わず足がもつれて転んでしまった。

そして、その間にも3人に追い越される。

『っ……』

“止まれ”…そう言っても良かったのだが、それじゃあ個性が怪しまれる。

相澤先生にもそれは言われており、私もそれに了承したから、裏切りたくない。

『【最大風力】』

まだ終わってない。

諦めちゃいけない。

諦めたらそこで終わりなんだ。

山《イレイザーヘッドお前のクラスすげぇな！！どういう教育してんだァ！？》

『見えたっ…』

最後まで力を出し切ったのだけど、結局私は爆豪さんだけしか抜けず3位という結果に終わってしまった。