言葉で紡いだ未来【MHA】 (ページ25)

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嫌ですページ25

「…？君も早く教室に戻りなさい。」

『……相澤先生、どこですか』

「……え？」

私たちは警察の方に相澤先生の状態を聞き、混乱するも者、悲しむ者が現れた。もちろん、私も例外ではなく混乱して泣きそうになった。

しんみりとした空気の中、警察の方は教室に戻る指示が出たのでみんなはバスへと乗り込んだが、私はそれを聞かず、冒頭のように言ったのだ。

気づけば体が、口が、勝手に動いてたけど、言ったことに後悔の文字は1つもない。

「相澤先生は命に別状はないから安心して大丈夫だよ。」

『っ、…教えて、ください！相澤先生はどこにいるんですかっ……！？』

引き下がらない私を、警察の方は目を見開いた。

安心出来ないから今、こうして場所を聞いているんだ。

それは言えなかったけど、訴えるように見つめた。

「君に、居場所を教えて何になるんだい？」

返ってきた言葉は少し、棘のある言い方。

『……個性を使います』

いたたまれなくなった私は、個性を使うと言ってしまって……

根「……言吹さん、その辺にしておきなさい。」

それを現場からでてきた根津校長先生が止めた。

『どう、してですか…？だって相澤先生は私たちを守ってあんな怪我をっ！』

根「…君が言いたいことは痛いほどに分かる。……でも、ダメなものはダメだ。心配なのは君だけじゃないんだから。」

いつもなら、引き下がるかもしれない。

でも、いくら私が生徒だからって譲れないものぐらいはある。

『出来ることがあるって言うのに、私は指を咥えて待ってろって言うんですか……？』

香「…そうよ。いい加減、諦めなさい。

個性を使い、それでもし失敗して相澤先生の怪我が治らなかったらあなた、どうするつもり？ゴメンなさいじゃ済まないのよ？」

『っ、』

＿＿＿プツンッ

そう私の中で何かが切れる音がした。

『……だったら！！誰かが相澤先生を助けるんですか！？』

「っ！！」

その場にいた数人の大人たちが目を大きく見開く。

私はそれに構わず続けた。

『私はっ……どんな怪我でも治せます！！
絶対的自信があるからそう言ってる！！出来なきゃそんな事私は絶対言わない！！

無事無傷で助かることを、何もせずに命さえ無事なら病院側やリカバリーガールに任せていいって言うんですか！？』

口が止まらなかったんだ。