言葉で紡いだ未来【MHA】 (ページ21)

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USJだってページ21

騒がしいバスの中も私は八百万さんの横で大人しく静かにやり過ごした。

みんなは爆豪さんの弄りで盛り上がっていて、私はただそれを眺めながら微笑む。

みんな仲良くていいなぁ…と。

そう思う私はそろそろおばあちゃんにでもなりそうだ。

相「もう着くぞ！いい加減にしとけ」

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・

・

『USJ(ウソの災害や事故ルーム)っ……！』

耳「ちゃんと略さずに言うあたり、偉いとは思うよ。」

『USJっ…！』

耳「分かった分かった」

マイペースだなーと、響香ちゃんに突っ込まれる。

でも仕方ないのだ。災害とか事故の現場でヒーロー活動をやってみたかったのだから。

いつもはそういった現場には居合わせることが全くないため、さらに緊張感も集中力も高まるだろう。

蛙「Aちゃん、楽しそうね。目が輝いているわ」

『とってもワクワク…！』

爆「ハッ餓鬼かよ」

『……』

爆「無視すんなゴラァ！！」

何でいつも突っかかってくるんだろうこの人は。爆豪さんは私を小馬鹿にするように笑ったがそんなの無視だ無視。

あの反省会のおかげで、大体の人とはまともに話せるようにはなった。まだちゃんと話せてない人もいるが、私は一向に爆豪さんとは分かり合えないから話せないだろう。

変にプライド高いし。

13号「＿＿＿以上、ご清聴ありがとうございました！」

13号先生の話を聞き終え、いざ実戦。
相澤先生の指示でみんな動こうとしたのだが、突然照明が消えた。

『えっ、停、電…？』

明かりの消えた天井を見上げていると、今度は相澤先生が冷静な指示を出した。

相「ひとかたまりになって動くな！13号、生徒を守れ」

『びっくりし……た……あれ、何？』

そこには大きな黒い霧があり、その中から人影が出てきた。

切「あの入試の時みたな、もう始まってんぞパターン？」

相「動くな！……あれは、敵だ」

黄色のゴーグルメガネをかけた相澤先生がそう言う。みんなの緊張感がこれまでにないぐらいに高まったのが空気だけで分かった。

『っ……』

ギリッっとした唇を強く噛み締める。
黒い感情が私を埋め尽くすようなそんな感覚に囚われた。

麗「A、ちゃん？」

ほんと……

＿＿＿＿本物の敵はいつもいつもうざったい。