言葉で紡いだ未来【MHA】 (ページ14)

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ヒーロー基礎学ページ14

オ「わーたーしーがー！普通にドアから来た！！」

『……あ、』

午後のヒーロー基礎学、その担当の先生はオールマイトだった。

…本当に、先生やってたんだ。

今日のヒーロー基礎学は戦闘訓練をするそうで、各自自分で考えたコスチュームを着るという。

『コスチューム、結局いいの思いつかなかったんだよね……』

結局はその時の場合に応じて私の個性を使っちゃえって言う理由で動きやすい服装、至ってシンプルにしてしまった。

麗「Aちゃんのコスチューム、私よりもシンプルなのにめちゃかっこいいのなんで！？その服かっこいい！」

『お茶子ちゃん…！？褒めすぎだって…！』

お茶子ちゃんがそう大袈裟に褒めて私は顔を赤くする。
ほんとにまだ話したことの無い女子もいるから恥ずかしくなった。

そうしている間にもみんなはオールマイトの待つ場所へと走っていくので私とお茶子ちゃんも急いでその場へと向かうことに。

オ「格好から入るってのも大切なことだぜ、少年少女！自覚するんだ、自分は今日からヒーローなんだと！」

周りを見るとみんな様になっているコスチュームで凄いなぁ、と呑気にそう思いながらまだぼーっとしながらオールマイトの話を聞く。

オ「君らにはこれから敵組とヒーロー組に分かれて2対2の屋内戦を行って貰う！」

「基礎訓練なしに？」

オ「その基礎を知るための実戦さ！」

……あ、でも私たちA組って21人で奇数だから1人余っちゃうじゃん。

そう思っていたのは皆も同じで、他にもオールマイトに質問攻めの嵐が吹いた。

……大変そうだな、教師って。

ルール説明のカンペを読み終わったオールマイトは、次にチーム決めに話を移させた。

オ「みんなも知っての通り、このクラスは21人。
チームJまでは2人ペアだが、Kを引いた者はクラス1人を指名して1対1のバトルだ！」

そう言いながら黄色いボックスを見せた。

ドクドクと心臓の音が大きくなる。

1対1…確率は低いし大丈夫……

『…………』

奇跡かこれは。

麗「Aちゃん！チーム何！？」

『…………あはは』

なんで、21分の1の確率を引くかな私。

私がとった紙は大きく“K おめでとう！”と書かれていた。

ねぇ、何もめでたくないんだけど。