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そんな楓も今は立派な検察官。
理由が何であれ、検察官になった楓はすごい。
そして今、出来ることなら、
全力で楓に助けを求めたい。
「お前、社長にぶつかっといて謝罪だけで済むと思ってんのか?!」
『えっと、じゃあ私は何をしたら…』
「久留和、そんなに怒っちゃあ可哀想じゃないか」
当の本人がそこまで怒ってなさそうだ、よかった。
「彼女にだって悪気があったわけじゃないんだから。ねえ?お嬢ちゃん。」
『本当にすみません、では…』
「でもねえ!!
世の中にはぶつかっちゃあいけない人もいる。」
前言撤回。
彼はとても怒っている。
「キミ、名前は?」
『……』
「キミ、名前は?」
刃物をチラつかせながら聞いてくる彼は狂気じみている。
『A、AAですっ。』
「そうか。私の名前は柴崎要だ。
いいか、三日後のこの時間、一人でここに来い。」
来なかったらわかってるよなあ、と刃物を見せつけてくるこの男、今すぐ警察に突き出したい。
「誰にも言っちゃダメだよ〜?もし言ったら、キミも、言った相手も、サヨウナラ。だからね?」
そう言って男は去っていった。
ああ、私の人生終わったな。
初恋の人に想いを伝えるどころか再会すらできず、
楓とも今度旅行に行くって言うのに。
とにかく、生きて返してもらえるように策を考えなきゃ。
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アイ(プロフ) - うさぎさん» ありがとうございます(;;)私もうさぎさんの日向にナイフ楽しみにしてます! (2019年10月1日 8時) (レス) id: e2c25295c3 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ(プロフ) - 灰谷のお話少ないから嬉しいです〜!!更新楽しみにしてます(^^) (2019年9月23日 9時) (レス) id: f502ef816a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アイ | 作成日時:2019年9月18日 12時