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彼が「死ぬかもしれない」と言ってから
また帰ってこなくなった。

嫌な予感しかしなかった。

彼には部屋から出るなと言われていたが
心配すぎるので勇気を出して彼を探すことにした。


にしても、大きい家だな。
柴崎は悪い奴でも社長なだけある。



___ガシャン!!!

向こうの部屋から何かが割れる音が聞こえた。


恐る恐る音の方向に向かうと、部屋が一つあった。

中に入ってみると、
灰谷くんが小さい女の子に刃物を突きつけていた。

そして、お父さんだろうか。
向こうのほうで男の人がやめてくれ、と叫んでいる。

私は自分が殺されるかもしれないとか、
柴崎に見つかるとか、そんなことも考えずに


『灰谷くん!!やめて、ダメ!!!!』


と叫んだ。


そしてその瞬間、彼はナイフを突き刺した。


が、そのナイフは机に刺さっていた。


「ガキは、殺さない」


よかった、彼は優しい人だ。

そんなことを考えていると柴崎が


「俺に逆らうのか、どうでもいい女との間に生まれたお前を、ここまで育ててやった恩を仇で返すのか」


と言っていた。


何を言ってるの?
自分の子供に殺し屋をやらせておいて父親ヅラ?
一度は捨てたくせに?
彼を追い詰めたのは誰?

そう思った。


「何?」

『へっ?!』


柴崎がナイフを持ってこちらに向かってきた。
どうやら思っていたことが全て口に出ていたらしい。

灰谷くんが焦った顔で声を上げた。


「貴方は、貴方は一度でも俺を息子と思ったことはありますか?」

「ない」


そう言って柴崎は静かに灰谷くんを



刺した




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アイ(プロフ) - うさぎさん» ありがとうございます(;;)私もうさぎさんの日向にナイフ楽しみにしてます! (2019年10月1日 8時) (レス) id: e2c25295c3 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ(プロフ) - 灰谷のお話少ないから嬉しいです〜!!更新楽しみにしてます(^^) (2019年9月23日 9時) (レス) id: f502ef816a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アイ | 作成日時:2019年9月18日 12時

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