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side 灰谷


『あの日から、ずっと大好きだったのにっ、!』

彼女がそう言った。


あの日というのは、花火大会の日だろうか。
俺と同じだ。同じだけど、同じだから。


「俺も、あの日からお前が好きだ。でも、お前の気持ちには答えられない。今すぐここから出て行け。俺とお前はここで会わなかった。」

『…な、んで?』

「ここにいたらAは柴崎に殺される。俺は、好きな奴には幸せに生きていてほしい」

『嫌!!!!』


彼女のこんな声、初めて聞いた。

昔、自分の意見は何も言わずに人の言うことだけを聞くだけの姿を見ていた。

彼女には言ってなかったが、そんな姿をずっと見てきた、あの日声をかける前から。

その彼女が大声で自分の意見を言った。


『嫌だよ、せっかく会えたんだもん。少しでも貴方といられるなら死んでもいい。』

『貴方の側に居させて』


彼女の目から一粒の涙が溢れた。

そしてそれをそっと拭って、
優しく、優しく彼女に口付けをした。


「……後悔、しないか?」

『しないよ、大好きだよ。』


そう言った彼女を抱きしめ、
もう一度口付けをした。


「柴崎にはお前に逃げられたと言っておく。だからAはここから出るな。それだけは約束してくれ、いいな?」

『うん、わかった。』




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アイ(プロフ) - うさぎさん» ありがとうございます(;;)私もうさぎさんの日向にナイフ楽しみにしてます! (2019年10月1日 8時) (レス) id: e2c25295c3 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ(プロフ) - 灰谷のお話少ないから嬉しいです〜!!更新楽しみにしてます(^^) (2019年9月23日 9時) (レス) id: f502ef816a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アイ | 作成日時:2019年9月18日 12時

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