記憶 ページ35
と「正確には“生まれ変わり”…みたいな…」
ド「ち、ちょっと待っ…！！うぅ…」
ア「ドミさん！」
語られた真実に混乱したこともあるのか、ドミさんは声を上げたものの突然うずくまってしまった。
ソ「どうしたの！？」
あ「ドミちゃん！痛いの？ドミちゃん…！」
ド「っ、頭…頭、が…！」
ク「頭がどうしたの？！」
よ「痛いのか！？」
ド「ちが……何か、思い出せそ…なの…！」
わ「…確証はないけど、ともさんの言葉の中に記憶のトリガーを引いたキーワードがあったんかもしれん！」
ソ「怪我じゃなくてよかったわ…。」
ク「でも、苦しそう…」
普段無表情に近いその顔は、心配の色が濃く出ていた。
心なしか、クミさんの相棒でもあるダイヤ剣を握る手が震えているような気もした。
ド「はあ…はあ…、」
数分経った頃、ようやく安定してきたようで大きく深呼吸をしていた。
ア「大丈夫？」
ド「うん、苦しいのは治まってきた」
よ「なにか思い出せた？」
ド「鮮明ではないし断片的だけどなんとか…」
言葉もはっきりと紡げていたため、ソーラさんやあちゃみさんは安堵の表情をみせる。
と「落ち着いて早々悪いけど、教えてくれるかな…？」
みんなの様子を確認し、ともさんが少し申し訳なさそうに訊く。
一息置いてドミさんはゆっくりと言う。
ド「…わかりました。ほんとに曖昧だけど…」
わ「ええんよ。頑張って思い出してくれたんやから。」
ド「はい…！」
–––––
ド「最初に思い出したのは、ルーマ＝ユーランが私たちくらいの歳の頃でした。こげ茶の髪で、青い瞳で…顔は、アイクさんみたいな感じ。」
ア「自分のひいおじいさんにあたるから似ててもおかしくはない、か…」
わ「そうやな。」
ド「次にルーマ＝ユーランがあの魔物と戦って封印し、国民たちに讃えられているところ。」
よ「そこで“英雄ルーマ＝ユーラン”って呼ばれるようになったんだな…」
ド「結婚して男の子を授かったのかな、遊んでるのを見て微笑んでる場面だった。」
ク「それが今の国王カルナ＝ユーランの父親ね。でも確かその後ルーマ＝ユーランって…」
わ「“消息不明”になったんやなかったか？」
と「へ？」
ソ「消息不明にって…」
ア「その通りルーマ＝ユーランは魔物を封印し子どもを授かった後、忽然と姿を消したそうなんです。…まあ実を言うと、父が話していたのを盗み聞きしたんですけどね…。」
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areku6570289(プロフ) - 桜香さん» 気づくのが遅くなってしまいましたごめんなさい！更新が1ヶ月に1度という遅延型の小説を最後まで読んでくださったことに感謝です…！また機会があれば絡みましょ！！ (2019年4月24日 19時) (
レス) id: 5920de7b70 (このIDを非表示/違反報告)
桜香(プロフ) - 完結…お疲れ様です！！楽しみだったのが無くなるのはちょっと寂しいです…また、アレクさんの小説が読めたらいいなって思います。最高でした！そして71位おめでとうございます！最近絡んでいませんが、これからもたくさん絡みたいです！(^^) (2019年4月22日 23時) (レス) id: c024244abe (このIDを非表示/違反報告)
ハカタ(プロフ) - areku6570289さん» 評価が5票、☆おめですｗこの作品に票入れるの忘れてて急いでいれました！これからもガンバです(≧▽≦) (2018年11月11日 23時) (レス) id: 05436ab3ab (このIDを非表示/違反報告)
桜香(プロフ) - な、なんという展開…これは続きが気になるやつですね…続き楽しみに待ってますね！ (2018年11月11日 23時) (レス) id: ec0131c16f (このIDを非表示/違反報告)
りべんか(プロフ) - 設定がファンタジックでこれもいいですね！更新頑張ってください！ (2018年10月20日 20時) (レス) id: d3381e075e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：areku6570289 | 作成日時：2018年5月19日 20時
