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「ねぇ、あの子人前で先輩に告白した子だよ」
「うわっ、恥ずかしいのに良くできるねー」
「私だったら絶対無理〜」
そんな声が聞こえて、咄嗟に彼女を外に連れ出してしまった
どうにもその場で耐えるには難しくて、
この
苦しくて堪らなかった
彼女が二年生の先輩に告白したのは事実だろう
彼女自身が肯定とも言える返事をしたのだから
それでも、前から隠してきていた感情を殺すのはどうも出来なかった
彼女が幸せならそれで良い
それでも、やはり自分の
俺があの先輩の立場だったら良かったのに
「やっぱり東京の空気って汚いのかなぁ…」
風の音だけで消えてしまいそうな声量で彼女はそう呟いた
あまり田舎や自然豊かな場所へ行く機会は少ないから空気の美味しさはわからないが、恐らく澄んだ空気なのは違いないだろう
どの本にもそういった内容で書かれていることが多い
『都会というのもあるから、自然の空気より幾分か荒んでいるのかもしれないな』
「やっぱりそうかな〜。まぁ、慣れ親しんだ空気って感じで私はここの空気好きだけど」
大きく深呼吸して先程よりもスッキリした表情になった
…俺もこんな風に、気持ちを切り替えられたらどれだけ楽か
最近彰人が彼女と行動を共にするようになったのも、
彼女が先輩への告白したというのが要因だろう
練習している時だって時折浮かない顔をしていた
無意識のうちにそうなってしまっているんだろう、どうにも気づいているようには見えなかった
寧ろ其方の方が有難いようにも思える
俺だって諦めきれない。幸せになるなら自分と想い人がいいはずだろう？
「…冬弥くんって案外表情コロコロ変わるよね」
『そうか？あまり言われないが…』
「そうなんだ？結構私の前では変わるから…なんか優越感だね」
彼女はそう言ってふわっと花が周りに咲いたように笑った
そういうところがまた期待してしまう
まだ俺にもチャンスがあるんだと
先輩への想いと俺の想いはどちらが重いんだろうな
どう思うんだ、A
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ステッキ(プロフ) - みそさん» 類くんオチにしつつ神高男子をメインにしたいなぁ…という😌神小説だなんて大層な…！！ありがとうございます😭🙏🏻モチベになります💪🏻 (2月12日 23時) (
レス) id: c7ba044402 (このIDを非表示/違反報告)
みそ - 類メインかと思ってたけど彰人が結構でてきてもうなんか、、ちゅきーーー！！こんな神小説を作って下さりありがとうございます！ (2月12日 19時) (レス) @page17 id: 10491548f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ステッキ | 作成日時：2024年1月24日 19時
