【名探偵コナン】元零席の彼女とゼロの彼＿deux＿【食戟のソーマ】 (ページ42)

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九十一皿目ページ42

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僕に褒められて嬉しかったのか、それでねそれでね。と話を続ける。うんうんなんだい。

『あのねあのね、この魚って食べたら美味しいの！』

「…うん？」

『日本では観賞用の魚として知られてるけど原産地では食用でね、Aこれ調理したことあるんだぁ！素揚げにしても美味しいけど香辛料を使った唐揚げにしても美味しいんだよ！あとその隣を泳いでる魚はスネークヘッドで簡単に塩焼きにして食べることも多いし、あ！あそこの魚はね、』

「ストップストップ！！」

『んぅ？』

にこにこの笑顔で目の前を泳いでいる魚の調理法を
言うAにストップをかける。

近くで同じく魚を見ていたカップルがギョッ、とした目で彼女を二度見していた。

そうだよな、こんな可愛い子が笑顔で可愛い〜！なんて言ってたその口で魚の食べ方なんて話してたら驚くよな僕もびっくりした。

止められた本人はなんで止められたんだろう？と首を傾げている。

「いいですかA。ここへは泳ぐ魚たちを見に来たんであって、食べるために来た訳ではありません。」

『うん。』

「Aの視点で見るとそういう考えになるかもしれませんし、聞くのは僕も楽しいです。でも、周りには綺麗な魚を観賞しに来た他のお客さんもいますから、その話は後でしましょうね。」

彼女のような楽しみ方もあるだろうが少数派だろう。

聞いていて気分を害す人はいないだろうけど目立つから、な。

元々目立っていたが余計に目立つのはなるべく避けたい。

『ごめんなさい…透くん怒った…？』

「怒ってませんよ。それに言ったでしょう？僕は聞いていて楽しいって。だから帰りの車でそのお話たくさん聞きたいな。話してくれる？」

『…うん、分かったぁ。』

「うん、分かってくれたのなら嬉しいです。では、そろそろイルカショーの時間ですし、移動しましょうか。」

『……ん！』

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