【名探偵コナン】元零席の彼女とゼロの彼＿deux＿【食戟のソーマ】 (ページ30)

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七十九皿目ページ30

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「Aさんはフレンチが得意だとコナンくんから聞きましたよ。凄いですね、高校生で難しい料理を作れるなんて。それにあの有名な料理学校である遠月に在籍していたとか。」

『…………』

「私も最近料理を練習中でしてね、フレンチを作れると料理の幅が広がると思うんです。」

『……で？』

「私は貴方ともっと仲良くなりたいんです。
交流も兼ねて、私に料理を教えてくれませんか？私が今住まわせてもらっている家でも構いませんが、キッチンの設備が整っているという貴方の家でぜひ。
貴方の料理も食べてみたいですし。」

「えっっ…！？昴さん！？(何言ってんだこの人！？)」

……はぁぁぁあああっっ？？？？

え、なんだコイツなんて言った？聞き間違いか？僕の耳が正しければ今日初めて会った初対面の一回り年下の女の子に図々しくも料理を教えてもらおうなんていけしゃあしゃあと言い放ち事もあろうにその彼女の家に行かせろ、そして料理人のトップだった彼女の料理を何の対価も無く自分が食べたいから食わせろ。

なーんて聞こえたんだが流石に気のせいだよな？？知り合いであるコナンくんでさえすげなく断られていたのに、まさか自分なら食べさせてもらえるだろうなんてことを思ったわけじゃないよな？？まさか自分は顔が整っているから女ならほいほい誘いに乗ってくるだろうと思ってるなんてそんな訳ないよな？？
偉そうに彼女の態度を説教していた人間がまさかそんな常識から外れた行動なんて取るわけないよな？？

バーで酒を飲んだ男女が初対面でそういう関係になることは少なくないが、相手は未成年だぞ？？それなのに女を誘うかのような行動を酒も飲まずにシラフでんな馬鹿なことできるか？？？僕なら無理だ。

だがその考えが当たっているかのように沖矢昴は彼女の手に触れ＿＿

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