【名探偵コナン】元零席の彼女とゼロの彼＿deux＿【食戟のソーマ】 (ページ18)

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六十七皿目ページ18

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「…Aちゃん、めっちゃ料理美味かったよ！
俺この、シュヴルイユのローストって初めて食べた。
鹿肉ってこんなに美味いんだな。」

『だってAが作ったんだも〜ん。
そーいえばあんまり鹿肉って食べないね〜』

「鹿肉は何度か食べた事あるけど、ちょっとパサついててさ…」

『それはシェフの腕が悪いよ〜。鹿肉は脂分が少ないから調理法は少し工夫しなきゃなんだよ。』

僕達が2人で居るのを遮るようにヒロがAに
声をかける。一瞬鋭い目付きで睨まれた。

…ここまであからさまだとバレるよな。幼馴染なんだから。

恐らくヒロは僕が彼女に惚れている現状を良しとしていない。当たり前だ。
ヒロだって彼女に関する情報が偽造だと知ったんだから。

仲間が怪しい人間に想いを向けているなら、公安として止めるべきだ。
僕だってヒロの立場ならそうする。

……それが、当たり前なんだ。

「先輩、お聞きしたいことがあるんですが。」

『なになにたっくん〜？』

「あ、もうそっちの話し方なんですね…」

『ふぇ？だってもう料理作り終わったもん？』

「そ、そうですか…」

タクミくんの言葉にAはこてん、と首を傾げる。

料理に関することだから今日はずっとあの話し方だったのか？

『それでなぁに？』

「いえ、少し気になったことがありまして。
A先輩はフレンチが得意料理なんですよね？」

『そだよ〜まあ他の料理もふつーに作れるけどねっ？』

「では、〝スペシャリテ〟も同じフレンチということですか？」

『……！』

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