【名探偵コナン】元零席の彼女とゼロの彼＿deux＿【食戟のソーマ】 (ページ2)

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五十一皿目ページ2

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『はぁもう頼むよ〜？もっと真剣にやってくれる〜？』

だらーん、と姿勢を崩した彼女が困ったように
眉を下げる。

『元零席が期待した奴らがこんなみそっかすな実力で良い成績残せませんでしたとか笑い話にもできないからねっ？』

「す、すみません？(みそっかす…)」

『Aはいろーんな意味で期待してんだから
もぅ〜。あぁ、あとそーくん〜』

「なんすか？」

『君さぁ、一回実家帰った方がいいよお』

え？急に？

言われた本人はポカンとした。

彼は家出してたのか？いや、そうは見えないから一人暮らしか寮暮らしだろうけど、なぜ急にそんなことを？

「……。え？も、もしかして親父が帰ってきてるとか！？」

『はぁ〜？そーくんの父親の行方をなんでAが
知ってると思うの〜？』

「あ、ぁあ、まぁそうっすよね…じゃあなんで帰れって？」

『ん〜まあ強要してるわけじゃないけどさぁ。
…帰らないと、君の帰る場所は、居心地の良い所では
無くなってるだろうね？』

「……どういうことっすか」

『ん？Aも知らな〜い』

「いやあんたも知らねぇのかよ！！」

薄ら冷たく笑った彼女に幸平くんは緊張した声で聞いたが、彼女はさぁ？と有耶無耶にした。

いや、多分彼女は何か掴んでいるんだろう。
彼の実家、またはその周辺の事で。

でなければ、そんなことを冗談めいて言うとは思えない。

『ま〜君はまだまだ実力は十傑に比べれば下の下も
いーとこなんだから研鑽は必要だけどねっ？
気分転換がてらちょっと帰ってもいーんじゃない？』

「…分かりました。まぁ元々空気の入れ替えに近々帰ろうとは思ってたんで。」

『そなの？なら良かった〜』

これで話終わりだよぉ、透くん頭撫でて〜。
とお願いされたので言われた通りに撫でるとふにゃぁ、と力の抜けた笑みを向けられた。可愛い。

そんな彼女に幸平くんは、ニッ、と笑う。

「ね、先輩。俺ちょっと先輩にお願いがあるんすけど。」

『んぁ？』

「俺と食戟しません？」

『……！！』

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