四十六皿目 ページ47
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それはどれだけ凄いことなのだろう。
生徒ではない僕には分からないが、彼女は先程とは違う意味の涙を零していた。
『君の料理は暖かかった。何も温度の話じゃない。君の食べる相手に対する思いやりが食べただけで分かった。当然君は一色に食べさせるつもりで料理を作った。
あいつが朝に畑仕事をしているから、それを終えお腹が空くだろう彼を思ってお握りを作ったんだろう。
まだまだ拙い技術に下手な腕だったが、それはこれからの厳しい高等部での実習を経て磨かれていくだろうと判断した。
君の実力、そして君にしかない武器。それを踏まえ、
私は99%の捨て石ではなく、1%の玉としての可能性を君に見いだした。』
「ぎょく、として…」
『そう。君にはまだ、誰にも見せていない武器だってある筈だ。君が気付いていないだけで。まあそれは自分で気付いてもらおうか。…さて、田所恵。』
「…っはい…！」
『最後に2つ、質問する。君は宿泊研修中に幸平の力を借りたか？』
「…はい。」
「では最後の質問だ。君は最後の課題も、全て幸平に頼って乗り越えたのか？」
「……。いいえ。わたしの料理だけで乗り越えました…っ！」
『＿＿そのことを忘れるな。今君が遠月の生徒で居られるのは、幸平の力では無く君の実力だ。
遠月に在籍していることに胸を張れ、自信を持て。
そうすれば、君の料理の才は花開くことができるだろう。そうだろう？�狹捗雖瓠�
「っっ〜〜〜！！はいっっ…！！」
Aは一文字だった口がゆるりと弧を描く。
そして視線を彼女から幸平くんたちに移す。
『ああ、お前ら3人も楽にしていいぞ。
改善点なんて考えなくていい。無駄だからな。』
「……は？はぁ、！？」
「えっ！？あ、あの必死に考えていたんですが…」
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瑠璃(プロフ) - にこさん» すみません、どこの話数でしょうか？ (2022年3月27日 23時) (
レス) id: 880d6fe888 (このIDを非表示/違反報告)
にこ - 何故、安室さんの本名呼んでいるんだ？ (2022年3月27日 18時) (レス) @page12 id: 98deb38477 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - 皇さん» ご感想ありがとうごさいます！これからも更新していきますので楽しんで読んでもらえたなら幸いです。 (2022年2月24日 20時) (レス) id: 880d6fe888 (このIDを非表示/違反報告)
皇(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！！これからも更新楽しみにしています！ (2022年2月24日 16時) (レス) @page38 id: 5e661ff29a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃 | 作成日時：2022年2月19日 5時
