四十五皿目 ページ46
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『何を驚いている。当然だろう？でなければさっき話した君のことは全てただの嘘になるじゃないか。
十傑の仕事として君の中等部の成績を見た。下位十名の成績の者の高等部への進学を決めるのは教師ではなく私たち十傑の仕事なんだよ。
可笑しな話じゃない。十傑は教師よりも上の権限を持っているのだから。まあ、知らなかっただろうが。
最初は君のことを最下位という成績だけで退学にしようとしていた。これだけの実力しか無い人間など遠月に必要無い。捨て石にすらなれやしないと切り捨てようとした。が、君が極星寮に住んでいると資料で知り考えを改めたんだ。』
そこで彼女はふぅ、とひと息吐く。
『極星寮は落ちこぼれの実力で合格できる場所ではないからな。そこで、同じ遠月十傑であり、君と同じ極星寮にいる一色に頼んだんだ。
彼女本来の実力で作られた料理が食べたいとね。
中等部での最終試験の少し後に、一色に言われなかったか？君の料理を食べたいと。』
「い、言われま、した…な、なんでもいい、からっ料理をつくってほしい、って…」
『そう、そして君は、お握りを作った。
まさかこの私が食べるのに、お題も決めずになんでもいいなんてあいつが言っているとは暫くするまで知らなくてね。この時点で巫山戯てるのかと不合格にしようと思ったんだが、一色に食べてから判断してほしい。
そう頭を下げられてね。』
「い、一色せんぱいが…っ！！？」
『ああ。彼は君を合格にしてほしいとは言わなかった。ただ料理を食べて合否を決めてほしいと。仕方なく彼に言われるまま君の料理を食べた。
＿＿そしてその結果は、今君が高等部に在籍しているのが何よりの証拠になるだろう。合格だった。』
「っ、A、せんぱい…っが、わたしのりょうりを食べて…」
『そう、当時十傑の頂点に立っていたこの第零席が君の料理を食べ、そして高等部進学を決定した。この私がだ。』
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瑠璃(プロフ) - にこさん» すみません、どこの話数でしょうか？ (2022年3月27日 23時) (
レス) id: 880d6fe888 (このIDを非表示/違反報告)
にこ - 何故、安室さんの本名呼んでいるんだ？ (2022年3月27日 18時) (レス) @page12 id: 98deb38477 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - 皇さん» ご感想ありがとうごさいます！これからも更新していきますので楽しんで読んでもらえたなら幸いです。 (2022年2月24日 20時) (レス) id: 880d6fe888 (このIDを非表示/違反報告)
皇(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！！これからも更新楽しみにしています！ (2022年2月24日 16時) (レス) @page38 id: 5e661ff29a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃 | 作成日時：2022年2月19日 5時
