四十四皿目 ページ45
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ふっ、と僅かに口元に笑みを浮かべた。
急に肯定された田所さんは嗚咽しながら混乱した様子で彼女を見た。
『おんぶにだっこで課題をクリア出来るほど例え初めの行事でも甘くない。君は自分の力で生徒の半分が落とされる課題を乗り越えた。それは何故だ?』
「……っ、ぅ…っ…?」
『そう難しいことじゃない。ただ君の実力が退学になった生徒より高かったからに他ならない。一年生徒の中で最下位の成績だったにも関わらずだ。
さて、そんな君に今必要な物は研鑽か?努力か?
いいや違う。』
「……っ、そ、れは…っ」
『自信だ。』
「!!じ、しん…?」
『そう。君が何故実力はあったのに最下位の成績だったのか。それは自信が無かったからだ。』
「……っぁ…」
『自分の腕を信じられない、失敗するのが怖くて料理に集中できない。結果実力の半分も出せていない料理を評価され最低評価を付けられる。本来なら上の評価が取れるのに、自信の無さからそれができない。
まして、君は最下位の落ちこぼれだと他生徒から蔑まれ見下されることを良しとしていた。料理人としての自尊心が欠落していた。だが、今回の宿泊研修を無事終えたことでそれなりに自信が付いたはずだ。
だから私が君のことを落ちこぼれだと、何故まだ遠月に在籍しているのかという問いにはアルディーニではなく君が答えるべきだった。私は自分の実力でここにいるのだと。
…私はね、君が幸平のそばに居る前から君のことを
知っていた。』
「!!え……っ」
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瑠璃(プロフ) - にこさん» すみません、どこの話数でしょうか? (2022年3月27日 23時) (レス) id: 880d6fe888 (このIDを非表示/違反報告)
にこ - 何故、安室さんの本名呼んでいるんだ? (2022年3月27日 18時) (レス) @page12 id: 98deb38477 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - 皇さん» ご感想ありがとうごさいます!これからも更新していきますので楽しんで読んでもらえたなら幸いです。 (2022年2月24日 20時) (レス) id: 880d6fe888 (このIDを非表示/違反報告)
皇(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!!これからも更新楽しみにしています! (2022年2月24日 16時) (レス) @page38 id: 5e661ff29a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑠璃 | 作成日時:2022年2月19日 5時