三十五皿目 ページ36
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透くんに怒られるのはやーなの。と悲しげな声で話す彼女に、幸平くんはガチトーンで、はっ?と言った。
「え、そ、それだけ?それだけであんな横暴なことやめたんすか?」
『おうぼーじゃないもん。Aを不快にさせる奴が悪いの。せいとーだよ。』
「いやいや、横暴でしょ。それか暴君。
一番権力持ってるから誰も止められないし。」
『んぅ?でもでも、Aが熱湯掛けた奴は絶対退学になるの。その程度の実力なの。だからAは先に選別をしてあげてただけだよっ?
Aの気に入らない人間なんて全部いらないのっ』
「……先輩変わってないっすね。」
『むぅ?』
……彼女の情報が知りたいとは言ったが、こうもバイオレンスな面はあまり知りたくなかったんだが?暴君か何かか?
後でしっかり倫理観について話し合おう。将来が心配だ。
彼女の思考に流石のコナンくんでも顔引き攣らせてるぞ。
良かったな水掛けられなくて。
「そ、それにしても先輩。」
「なぁにたっくん?」
空気を変えたかったのか無理やり話題を変えたタクミくんに、ほっと息を吐く。
Aもそこまで気にしてなかったのか、
うん?と首を傾げる。
「先輩は店員の彼をいたく気に入っているようですね。」
『そだね?』
「…俺が知っている限り貴方が誰かを下の名前で呼ぶのは初めてなんですが。」
『うん、Aが名前で呼ぶのは透くんが初めてだよ?』
「…料理の腕じゃないなら、何が基準なんですか?」
『ぇえ〜なんでたっくんにそんなの教えなきゃなの?』
「A先輩が名前で呼ぶってことは、彼のことを認めたってことですよね?それに、人に言われて貴方が素直に言うことを聞くなんて今までじゃ有り得なかったでしょう。」
『うん?』
「これまで十傑でさえもあだ名で呼んで見下していた貴方が、どうして彼だけは同等として見ているんですか?」
思わず顔をAの方へ向ける。
呼び方にそんな意味があるなんて知らなかった。
むしろあだ名で呼ぶのはある程度親しくなった人だからかと思っていた。
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瑠璃(プロフ) - にこさん» すみません、どこの話数でしょうか? (2022年3月27日 23時) (レス) id: 880d6fe888 (このIDを非表示/違反報告)
にこ - 何故、安室さんの本名呼んでいるんだ? (2022年3月27日 18時) (レス) @page12 id: 98deb38477 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - 皇さん» ご感想ありがとうごさいます!これからも更新していきますので楽しんで読んでもらえたなら幸いです。 (2022年2月24日 20時) (レス) id: 880d6fe888 (このIDを非表示/違反報告)
皇(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!!これからも更新楽しみにしています! (2022年2月24日 16時) (レス) @page38 id: 5e661ff29a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑠璃 | 作成日時:2022年2月19日 5時