三皿目 ページ4
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騒ぐ2人を横目に、タッパーを見つめる。
「安室さん、もう休憩の時間ですし食べてもいいですよ?お客さんも知り合いの方しかいませんし。」
「すみません、ありがとうございます。」
「いえいえー!それより、ものすっっっごい可愛い子でしたね!!天使みたいな!」
「そうですね、思わず見惚れちゃいました。」
「え!安室さんでも見惚れたんですか!?」
「まあ、僕も男ですから。」
「…安室、ほんとに食べるつもりか?今日会ったばっかの子だろ?」
「彼女が言った通り、一口しか食べませんよ。流石に
毒なんかは入ってないでしょうし。」
公安としてはヒロの意見が正しい。けれど、今度タッパーを取りに来る彼女に食べてもいない弁当を美味しかったと嘘を付けたくない。
訝しむような視線を向けるコナンくんを躱し、タッパーを開けた。
一見何の変哲もないお弁当だった。
卵焼きに唐揚げ、炒め物に野菜の和え物、それに鮭が上に掛けられた白ご飯。
普通の日本のお弁当を再現したような彩に、微笑ましい気持ちになる。
一生懸命レシピを見て作ったのだと分かるような品だった。
正直この時は舐めていた。美味しそうだとは思ったが
それだけで。
「……っっ〜〜〜〜〜!?!?うっま……!!?」
まさか今まで食べてきたものの中で比べ物にならないほどの絶品だとは思わなかったんだ。
まして、あの日本一の料理学校である遠月学園の、
遠月十傑評議会元第零席が作った料理だったなんて。
夢にも思わなかった。
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瑠璃(プロフ) - にこさん» すみません、どこの話数でしょうか? (2022年3月27日 23時) (レス) id: 880d6fe888 (このIDを非表示/違反報告)
にこ - 何故、安室さんの本名呼んでいるんだ? (2022年3月27日 18時) (レス) @page12 id: 98deb38477 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - 皇さん» ご感想ありがとうごさいます!これからも更新していきますので楽しんで読んでもらえたなら幸いです。 (2022年2月24日 20時) (レス) id: 880d6fe888 (このIDを非表示/違反報告)
皇(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!!これからも更新楽しみにしています! (2022年2月24日 16時) (レス) @page38 id: 5e661ff29a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑠璃 | 作成日時:2022年2月19日 5時