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二十六皿目 ページ27







「有り得ないっしょ?だから理由聞いてんすよ本当の。で、先輩本当はなんで辞めたんすか?」



『も〜〜しつっこい!!A飽きたからって
ちゃんと言った!!』




彼女はむすぅ!!と頬を膨らませて怒っているが、
本当にそんな理由なのか?



宥めるように彼女の頭を撫でる。




「あんまり怒らないで下さいA。彼らもあなたの事を心配して今まで探してくれていたんでしょう?」



『でもAほんとのことちゃんと言ったもん…』



「確認ですけど、Aは飽きたから遠月を辞めたんですか?」



『うん、だってつまんなくなったんだもん』



いやつまんなくなったって…。
店に居た人の心の声が一致する。


タクミくんが口を開こうとした時、再び扉が開く。




『…げぇ、えりーちゃんだぁ』



「…失礼な反応ね。相変わらずというかなんというか…」




入ってきたのは金髪の少女と桃色の髪をした少女だった。どちらも同じ年代に見える。


桃色髪の少女が、2人であのテーブル席にお願いします。と言ったので案内した。


嫌そうな顔のAにキツそうなツリ目を更に吊って睨み付けた。




「久しぶりね、Aさん。いったい今までどこにいたのかしら。」



『なんでAがえりーちゃんにそんなこと言わなきゃいけないのぉ?』



「〜〜っ!!もう!ほんとに相変わらずなのね貴方は!!」



『も〜えりーちゃんほんと怒りっぽい…』



「貴方がそうしてるのよ!!」



「いや、俺も薙切は怒りっぽいと思う」



「創真くん!?」



『だよね〜さすがそーくん』



「いちいち腹が立つことしか言わないからでしょう!!?揃いも揃って貴方達は!!」



『まぁた怒ったぁこわーい』



「怖いっすね〜」




さっきまでの険悪な空気はどこへ行ったのか、幸平くんとAは楽しそうに冗談を言い合っている。




「お、落ち着いて下さいえりな様!私たち以外にもお客さんがいますので…!」



「これが落ち着いていられますか!あの人たちはいつも私をおちょくってくるのよ!!特にAさんは!!」



「えりな様ぁ!」




桃色の少女にえりな様、と呼ばれた彼女は最初の女王のような雰囲気から一転して年相応に怒っていた。



…薙切えりな。もし僕が思っている人物なら、彼女は確か遠月学園の総帥の孫娘なのでは?




「え?もしかしてえりな嬢?」



「…!これはこれは、鈴木財閥の園子さんじゃない。
こんな所で奇遇ね。」





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設定タグ:名探偵コナン , 食戟のソーマ , 降谷零   
作品ジャンル:アニメ
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瑠璃(プロフ) - にこさん» すみません、どこの話数でしょうか? (2022年3月27日 23時) (レス) id: 880d6fe888 (このIDを非表示/違反報告)
にこ - 何故、安室さんの本名呼んでいるんだ? (2022年3月27日 18時) (レス) @page12 id: 98deb38477 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - 皇さん» ご感想ありがとうごさいます!これからも更新していきますので楽しんで読んでもらえたなら幸いです。 (2022年2月24日 20時) (レス) id: 880d6fe888 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!!これからも更新楽しみにしています! (2022年2月24日 16時) (レス) @page38 id: 5e661ff29a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瑠璃 | 作成日時:2022年2月19日 5時

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